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プーチン大統領がロシア正教の復活祭に出席
ロシア正教会の信者でもあるプーチン大統領は、24日深夜、モスクワの教会での、復活祭に出席した。ロシア正教は、公式には、プーチン大統領のウクライナ侵攻を支持することを表明している。キリル総主教は、ウクライナでの戦争が早く終わるようにとは語ったが、それを非難するようなことは言わなかった。
しかし、ロシア正教すべてがプーチン大統領を支持しているわけではない。CNNによると、ロシア正教の祭司400人は、ロシア政府がウクライナで行っている軍事行動は神の意に反するとの声明をだし、300人は、戦争に反対する声明に署名しているとのこと。
またロシア正教の上に立つコンスタンティノープル総主教であるバーソロミュー1世は、ロシア正教会は、プーチン大統領と同じところに立つべきではないち言っている。正教会は、戦争もテロも支持しないからと言っている。
しかし、ローマカトリックと違って、総主教とはいえ、それが鶴の一声にはならない。それぞれの国の正教会はそれぞれが決断することになっているとのこと。そのため、ロシアでは、政府の支配の中に置かれている形になっているようである。
ウクライナ正教会のイースター
ウクライナ人の約40%はウクライナ正教会に所属している。このため、ウクライナでも各地でイースターが行われた。キーフやリビウでは、人々は、黄色と青に塗ったイースターエッグで、復活祭を祝った。司祭らが、町で祈りを捧げる様子も伝えられている。
しかし、夜は外出禁止なので、夜中に行われた礼拝についてはオンラインで見守ったとのこと。
www.nytimes.com/2022/04/23/world/europe/ukrainian-easter-traditions.html
UAEでロシア難民とウクライナ難民が一緒に復活祭
ロシアからもウクライナからも遠いアラブ首長国連邦では、24日、ロシア正教会に、ロシア人とウクライナ人の両方が集まって復活祭を祝った。ドバイには、4万人のロシア人と、6万人のウクライナなど旧ソ連諸国からきた人々とがいるとのこと。
この人々の間では、何の問題もないし、同じ言語を話してもいるという。ロシアとウクライナが戦争をしていることについては、お互い話をしないようにしているとのこと。
なぜロシアとウクライナが殺し合いの戦争をしているのか。復活祭を通して、この戦争の意味がますますわからなくなってくるようである。