22日、アメリカのブリンケン国務長官が、イスラエルに到着した。シンワルの死亡を受けて、外交的に、ガザにいる人質を解放し、停戦に持ち込めるかどうかを協議するためである。
ブリンケン国務長官は、ガラント防衛相、ヘルツォグ大統領と会談し、ネタニヤフ首相とは、2時間対談した。
しかし、このは、皮肉にもレバノンとの攻撃のやり取りが激しくなり、イスラエル軍でも戦死者が2人も出た日である。停戦の気配はほぼないといえる。
しかし、アメリカは唯一の友好国。ネタニヤフ首相は、アメリカが、イスラエルがガザ北部にハマスを追い詰め、兵糧攻めに近い様相にあることに懸念を表明したことを受けて、ブリンケン国務長官来訪の前に、人道支援物資のトラック275台をガザ北部に搬送していた。
また、会談の内容は公開しないまでも、シンワルの死は、人質解放に向けて良い影響があるとの見方を示したと記された。また雰囲気は「友好的だった」と表明していたとのこと。
アメリカでは、2週間後の11月5日に大統領選挙が行われる。ブリンケン国務長官、最後の外交的努力である。