ブリンケン米国務長官到着:外交的人質解放と停戦は可能か 2024.10.23

GPO

22日、アメリカのブリンケン国務長官が、イスラエルに到着した。シンワルの死亡を受けて、外交的に、ガザにいる人質を解放し、停戦に持ち込めるかどうかを協議するためである。

ブリンケン国務長官は、ガラント防衛相、ヘルツォグ大統領と会談し、ネタニヤフ首相とは、2時間対談した。

しかし、このは、皮肉にもレバノンとの攻撃のやり取りが激しくなり、イスラエル軍でも戦死者が2人も出た日である。停戦の気配はほぼないといえる。

しかし、アメリカは唯一の友好国。ネタニヤフ首相は、アメリカが、イスラエルがガザ北部にハマスを追い詰め、兵糧攻めに近い様相にあることに懸念を表明したことを受けて、ブリンケン国務長官来訪の前に、人道支援物資のトラック275台をガザ北部に搬送していた。

また、会談の内容は公開しないまでも、シンワルの死は、人質解放に向けて良い影響があるとの見方を示したと記された。また雰囲気は「友好的だった」と表明していたとのこと。

アメリカでは、2週間後の11月5日に大統領選挙が行われる。ブリンケン国務長官、最後の外交的努力である。

www.timesofisrael.com/blinken-meets-pm-pushes-israel-to-publicly-say-its-not-aiming-to-besiege-north-gaza/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。