パームサンデーとプリムはじまる 2024.3.25

AP

キリスト教パームサンデー

エルサレムでは、24日、パームサンデーを迎え、オリーブ山から、パーム(なつめやしの枝)を振りながらエルサレムに向かう、クリスチャンの行進が行われた。戦争で旅行者の数はかなり減っていると思われたが、マーチの様子は例年とあまり変わりはなかったとのこと。

今週金曜日から日曜にかけては、イエスの十字架と復活に関するイベントが行われる。

*パームサンデー

聖書によると、イエスキリストは、金曜日に十字架にかかって死に、その3日後の日曜日に復活した。パームサンデーは、その一連の1週間前に、イエスキリストが、エルサレムに入ったことを祈念するキリスト教の例祭である。

その翌日、祭りに来ていた大ぜいの人の群れは、イエスがエルサレムに来ようとしておられると聞いて、しゅろの木(パーム・なつめやし)の枝を取って、出迎えのために出て行った。そして大声で叫んだ。「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。イスラエルの王に。」

イエスは、ろばの子を見つけて、それに乗られた。それは次のように書かれているとおりであった。「恐れるな。シオンの娘。見よ。あなたの王が来られる。ろばの子に乗って。」(ヨハネの福音書12:12-15)

ユダヤ教プリム:直前の嘆きの壁・断食の祈りにオンラインで参加者も

24日日没からはユダヤ教のプリムが始まった。これに先立ち、21日木曜午後、嘆きの壁で、人質や兵士との一致を覚えて神に祈るイベントが行われ、人質家族含め、数千人が嘆きの壁に集まっていた。オンラインで世界中からも視聴され、その回数は、5万回を超えていた。

嘆きの壁では、嘆きの壁チーフラビ・ラビノビッチたちが、詩篇を朗読したあと、一斉に角笛を鳴らした。

GPO

プリムが始まった24日、ネタニヤフ首相は、治安部隊の隊員たちを訪問し、共にエステル記を朗読した。

ネタニヤフ首相は、「昔と同様、今も私たちは一つだ。必ずラファに突入し、勝利を勝ち取る。ハマスを打倒し、シンワルも打倒する。」と語った。

現代のペルシャ(イラン)にいるユダヤ人もプリム

少ないが、現代のペルシャにあたるイランにもユダヤ人がいる。首都テヘランにあるシナゴーグでも、エステル記が朗読された。本場で読むのはどういう気分であろうかと思う。

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石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。