<ガザ地区> www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4570305,00.html
ガザ地区の復興の具体的なニュースはまだほとんどないが、国連が、ガザ地区再建の費用への献金を呼びかけている。
再建に必要なセメントだが、前回の紛争による破壊では1日に30トンのセメントを搬入しなければならなかった。今回は、毎日1万トンを搬入しても、向こう6ヶ月はかかるという。
セメントは、もちろん国際社会の支援金で買うのだが、皮肉なことにイスラエルから購入することになる。他から輸入するより早いし運送費が安いからである。
ところで、イスラエルのセメントはネシェルという会社がほぼ独占的。ガザ再建に必要なセメント費用は1億ドル(100億円)とも言われるが、それがすべてイスラエルの会社ネシェルの収入になると考えられている。
イスラエルに破壊された建物を、イスラエルのセメントで建て直す。お金を出すのは国際社会。なんとも愚かな話である。
また、ハマスの給料はパレスチナ自治政府が支払っていたのだが、このうち4万人分はここ何ヶ月も支払われていない。ハマスが西岸地区でパレスチナ自治政府に対してクーデターを起こそうとしていたという情報もあり、アッバス議長はハマスに対してかなり冷めた状態だという。
4万人が一気に無職になった場合、ガザでデモが発生する可能性もあり、不安定な状態。
<東エルサレム>
ガザとの戦争中、イスラエルの治安部隊との衝突が多発した東エルサレム。ベイトハニナに在住するパレスチナ人Mさんによると、一応落ち着いているという。しかし、何かがあれば一気に爆発する可能性は確実にあると語る。
実際には、ダマスカス門や、西岸地区でイスラエル軍とパレスチナ人の衝突は散発し、パレスチナ人の死者も発生している。
12日には、嘆きの壁に向かっていたユダヤ人家族の車が道を間違えてパレスチナ人の村へ入り込んでしまった。すると直径15センチはある大きな石が次々に投げつけられ、車のガラスが前も後も完全に破壊された。
幸い、家族は、運転手の父が軽傷を負っただけで無事に脱出できたが、奇跡だったと語っている。家族のショックはまだかなり大きいようである。