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パレスチナ自治区陽性19人
ベツレヘム近郊ベイト・ジャラを中心に、パレスチナ自治区の感染者は19人となった。このうち14人は、ホテルの従業員である。パレスチナ自治政府は、ベツレヘムの生誕教会など、観光地や考古学的な遺跡などをすべて閉鎖した。土産物店などすべて閉まっており、ゴーストタウンのようになっているという。
アメリカ人クリスチャングループ
帰国後に多数の陽性者が出たギリシャ人グループと同じホテルに宿泊していたアメリカ人の巡礼グループ14人は、今もホテルに隔離されているが、全員陰性との結果が出た。祈りつつ、アメリカに帰る日を待っているとのこと。
クリス・ベル牧師によると、このグループにとっては待ちに待った初めての聖地ツアーだったが、エルサレムとベツレヘムの2日間を回ったところで、この騒ぎに巻き込まれた。しかし、グループは教会スタッフとその配偶者である。今もマスクと手袋をつけてホールに集まり、祈り続けているという。
「私たちは信仰の人々だ。これが偶然に起こったのではないと信じている。神は私たちがここにいることを知っていた。これも計画のうちだ。主は、私たちを支えつづけてくださる。そんな主を証したいと思う。」と語っている。(イスラエルのメディアに対して)
ホテルもグループをよいサービスを提供してくれており、パレスチナ自治政府、イスラエル政府、アメリカ大使館ともよく連絡がとれているとのことである。
www.timesofisrael.com/us-christian-pilgrims-quarantined-near-bethlehem-turn-to-prayer-kinship/
新型コロナが結ぶイスラエルとパレスチナ自治政府
西岸地区やガザ地区で、新型コロナが蔓延すると、イスラエルにどんどん入ってくる可能性が出てくる。ウイルスに国境はないからである。ベネット国防相は、パレスチナ自治区を全面的に閉鎖することも検討している。
しかし、国境では、これまでになく、イスラエル人とパレスチナ人が協力しているようである。その一つは、旅行者を帰国させることである。
新型コロナの感染拡大が、パレスチナ自治区でも始まった時、中にいた旅行者は3000人にのぼっていた。この人々が所属する国々の大使館の要請により、イスラエルとパレスチナ自治政府は協力体制をとり、自治区から、ベン・グリオン空港まで人々を直送し、飛行機に乗せて帰国させた。
その内訳は、オーストラリア人193人、イタリア人25人、ドイツ人1029人、スペイン人499人、フランス人323人、スイス人88人、ポーランド人546人、ルーマニア人497人となっている。
すでにフライトが停止している国の人々は、イスラエルが、協力して帰国させた。