インターポール(国際刑事警察機構)は先月、北京で行われた総会にて、パレスチナを正式な加盟国をみとめるかどうかの採択を行った。パレスチナ自治政府は昨年もこの採択を要請していたが、今年に持ち越されたものである。
結果、賛成75、反対24、棄権34で可決され、パレスチナは正式にインターポールの加盟国になった。
今回の採択については、アメリカとイスラエルは、まだ正式な国家でないパレスチナが国として加盟するのは、おかしいと反対。採択の数週間前から、採択自体が行われることがないよう根回しを行っていたが、功を奏さなかったようである。
今後どうなるかだが、パレスチナ自治政府は、論理的には、イスラエル人を犯罪者として訴えることも可能となる。しかし、実際に、どの程度の実効力があるのかは、ユネスコの場合と同様、どうも不明瞭な点もある。
パレスチナは、イスラエルとの直接交渉はもはやありえないと判断。国際社会に取り入って、イスラエルを国際的に孤立させる作戦を続けている。