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パリの反ユダヤ主義がティーンエイジャーに浸透
バリでのオリンピックが、近づいてきた。こうした中、パリでは、12歳のユダヤ人の少女が集団レイプされるという時件が発生した。パリ警察は後に、13歳の少年3人を逮捕、2人を起訴した。
少女の証言によると、犯人は少年3人で、「汚いユダヤ人」と言うなど、反ユダヤ主義的な発言をしながら、乱暴したという。犯人の一人は、少女の元恋人で、少女がユダヤ人であることを隠していたとして怒り、反抗に及んだと自白していた。
12歳、13歳という若年層で、これほどの反ユダヤ思想が拡大していることは深刻である。マクロン大統領も、学校での人種差別とユダヤ人への憎悪に対して警鐘を鳴らしている。パリでは、この後、反ユダヤ主義に反発するデモが発生し、数百人が参加した。
フランスにおける反ユダヤ主義暴力は、公式の統計で、3倍に増加している。2023年には、1676件が記録されているが、この12.7%は、学校で発生していたとのこと。国としても、由々しき事態と受け取られたようである。
世界での反ユダヤ主義が、特にヨーロッパでは、ホロコースト前夜のようになってきていると懸念されている。パリでのオリンピックには、イスラエル選手団も多数、出場する。フランスでは、イスラエル選手団の警備を増強するとのこと。
ヘルツォ着大統領からオリンピック選手団へ:世界への親善大使と激励
パリオリンピックに出場するイスラエル選手は、15競技に80人以上。パラリンピックにも20人以上が出場予定である。
19日、ヘルツォグ大統領は出場選手たちを、大統領官邸に招いて、「イスラエル人だということで、嫌われるかもしれないが、あなたたちは、パリと世界への私たちの代表であり、親善大使だ」と述べ、激励の言葉を送った。
また、もしかしたら、ガザで人質になっている人が、テレビで、競技をみたら励まされるかもしれないとして、競技中も、ガザで人質になっている人のことを覚えてほしいと語った。
石のひとりごと
悲しいかな、ユダヤ人だからと言う理由で、憎まれることを通して、ユダヤ人たちは痛みを共有し、それによって一致もすることになる。
12歳の女の子とその家族のためにとりなしが必要である。またフランスから、イスラエルへの帰還が進むように。パリで選手団が守られるように。彼らの心が守られるように祈る。