イスラエルの諜報機関モサドは、パリでイランによる大規模なテロ攻撃があるとの情報を入手し、フランス、ドイツ、ベルギーと協力して、これを阻止していたことが、モサドの情報開示によってわかった。
それによると、6月30日、イランの反体制派NCRI(National Council of Resistance of Iran)がフランスで開催される予定だった年恒例ラリーにおいて、イラン当局が、爆弾テロを計画しようとしているという情報をモサドが、事前にキャッチした。
この情報により、ベルギーでは、イラン系ベルギー人2人が、500グラムの爆発物と発火設備を車に所持していたところ逮捕された。また現場に向かう途中とみられた駐オーストリアのイラン大使(作戦指揮とみられる)が、拘束され、フランスでもイラン系の人物が1人逮捕された。
イランは、これを、偽の見世物だとして、いっさい否定している。しかし、この事件が発生する前に、イランは、フランスが、NCRIラリーのホストになっていることに苦情を訴えていたもようである。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5313291,00.html
モサドからこの情報が公開される前の7月初頭、ネタニヤフ首相は、この一件が未然に阻止できたこととイスラエルの関係をほのめかす演説を行っていた。ネタニヤフ首相は、ヨーロッパ諸国に対し、テロ支援国家イランへの甘い政策を思いとどまるよう訴えていた。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5304126,00.html
なお、NCRIは、パリの他、リヤド(サウジ)、ワシントンに支部を持っているという。元イラン政権の打倒を考えているイラン人はいるということである。