9月5日、パプアニューギニア(人口890万人)が、大使館をエルサレムに開設。
式典に出席したネタニヤフ首相に、ジェームズ・マラペ首相は、エルサレムがイスラエルの首都であると明言し、そう理解する根拠が、聖書に書かれた創造主、アブラハム、イサク、ヤコブの神への敬意からであると語った。
パプアニューギニアは、人口の95%がクリスチャンだという。マラペ首相は、「私たちが自分をクリスチャンだと自称するなら、エルサレムが、イスラエルとその人々の恒久の首都であると認識しない限り、神に十分敬意を払っているとはいえない。」と語っている。
パプアニューギニアの大使館は、エルサレム南部、テクノロジー公園近くに開設された。先にエルサレムに大使館を移送させたグアテマラとホンデュラスの大使館もこの地域にある。
これでエルサレムに大使館を開設した国は、アメリカ、グアテマラ、ホンデュラス、コソボ、パプアニューギニアの5カ国となった。
www.jpost.com/opinion/article-743506
マラペ首相は、クリスチャンとして、現地教会の牧師たちとともに、エルサレム旧市街の聖墳墓教会(イエスキリストが十字架にかけられ復活したゴルゴダの丘)も訪問して帰った。
www.timesofisrael.com/citing-god-of-israel-papua-new-guinea-opens-jerusalem-embassy/
*パプアニューギニア:短期間の伝道で国民のほとんどがクリスチャンになった国
パプアニューギニアは、ラバウルや、ガダルカナル島を含む1万の島からなる島国である。太平洋戦争中、日本軍が進駐し、やがて、補給路を失い、生存率6%と言われるほどに餓死者を出すという、大変な苦戦を強いられた地域である。
パプアニューギニアが、オーストラリアから独立したのは、1975年とまだ50年も経っていない若い国である。19世紀の植民地以来の名残で、オーストラリアから独立後も、象徴的ではあるが、イギリスのチャールズ3世が国王を務める。実際には、総督と首相が国を運営している。
この国にキリスト教が伝えられたのも19世紀以降だったが、わずか150年ほどの間に、ロンドンミッショナリー、メソジスト、カトリックなどが、それぞれの場所で宣教を行い、国民のほとんどが、キリスト教になったという。このため、国教はキリスト教である。
立教大学の豊田由貴夫教授のレポートによると、8月26日は悔い改めの日と定められている他、医療、教育など社会構造にキリスト教が浸透している国のようである。これは宣教師たちの働きの流れからであるとみられている。
同じ島国でも、日本では、いまだにキリスト教徒は1%に満たない。一方で、日本より後からキリスト教が入ってきたパプアニューギニアでは、今やキリスト教徒が95%を超え、キリスト教が国教にまでなっているという。なんたる違いであろうかと思う。
www.rikkyo.ac.jp/research/institute/caas/qo9edr000000ml88-att/12.pdf