ハマスの資金ルート摘発 2017.8.6

イスラエルの国内治安組織シン・ベトが、トルコを発した資金がガザを経由して、ヘブロンに到達するルートが存在すると発表した。

報告によると、このルートが始まったのは2016年初頭。トルコにあるハマスのオフィスから、マネーロンダリングのシステムでガザを経由してヘブロンに、これまでに20万ドル(2億円以上)が到達していたとみられる。

ヘブロンは、パレスチナ自治政府の中で、最もテロリストを排出している町である。

このルートに関わっていたパレスチナ人2人は、シャリート兵士と交換に釈放された1000人のパレスチナ人テロリストだった。

www.timesofisrael.com/israel-breaks-up-alleged-hamas-turkey-hebron-money-laundering-ring/

それにしても、ハマスの打倒イスラエルへの執念は終わることがないようである。実際、ハマスはそのためにだけ存在しているのであり、ガザの独立や市民生活の改善など、まったく興味はない。イスラエルは、この終わりなき憎しみにつきあわなければならない。

ガザのハマスとの間には無人地帯とフェンスを設置したが、すると、その下を掘って入ってくるので、次に地下にまでフェンスを増設しなければならなくなった。

さらに、シナイ半島からも、ハマスやISISが、地下に穴を掘って入ってくるので、シナイ半島との間の長い国境のフェンスにも地下フェンスを増設することを検討している。言うまでもなく、これには莫大な資金が必要になる。イスラエルにしてみれば、とほうもない迷惑である。

自国民を犠牲にしてまでイスラエルを憎み、殺すことを最優先する。そこまでのイスラエルへの憎しみのエネルギーは、いったいどこから出てくるのかとあきれるほどの超・執念である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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