ハマスのテロ部隊が海上から上陸試み:イスラエル軍が阻止 2023.10.25

海から侵入するハマスを攻撃する海軍 IDF

24日夜、アシュケロンの南部とガザ国境の間にあるジキム、カルミアに近い海岸から、ハマスのいテログループ5-8人が、海からの上陸を試みた。

ガザからは、海につながるトンネルがあり、そこから出てきたダイバーが、イスラエルに侵入しようとしていたという。海軍がこれを発見して、対処した。海からの侵入は、10月7日の戦争初日にも発生していた。

ハマスは、地上からイスラエルへの侵入を今も続けていて、イスラエル軍と応戦になっている。それが海上からでも発生しているということである。

この執念からもハマスが本格的にイスラエルを滅ぼそうとしていると感じさせられる。

イスラエル軍は、ガザとの国境に、膨大な経費を投じて、最先端ハイテク技術を使った侵入防止策をとっていた。住民は、安心し、イスラエル軍も警備に不足が出ていたのである。

確かに、あれだけの技術が、これほどいともかんたんに突破され、さらに海からも侵入を試みる、ここまでやるとは、だれも思っていなかったかもしれない。

www.timesofisrael.com/idf-says-sea-borne-hamas-infiltration-thwarted-several-terrorists-killed/

ガザ17日目まとめ

ガザではイスラエル軍による激しい空爆が続けられており、地上部隊が入るまでにできるだけ、危険因子をなくしておくとのことである。ハマスは、昨夜だけで80人が死亡したと言っている。この攻撃で、またハマスの指導者が死亡した。

ガザ周辺では、まだハマスが入っていているようで、イスラエル軍との戦闘になっている。

イスラエルへのガザからのロケット弾も続いている。ガザ周辺、アシュケロン周辺、ベン・グリオン空港周辺から、ベエルシェバにもロケット弾のサイレンは続いている。スデロットの住宅で被害が出たが、住民たちはみな避難していて負傷者の報告はない。

南北国境からの避難民は20万人を超えている。イスラエル人たちの助け合う様子が伝えられている。一方で、国内では、ハマスの残虐な行為の被害にあった人の証言が今も続いて発表され続けている。各地で人質解放を求めるラリーが行われている。

経済にも大きな打撃で、人々の精神的な打撃も大きい。学校も運営できない状況が続いているが、本日より、テルアビブ以外の地域では、対面式の授業を開始したところもあるとの記事があった。

大学については、多くの学生が召集されているため、学校の再開は少なくとも12月待つまではないとの見通しである。

www.timesofisrael.com/in-person-schooling-to-resume-across-much-of-israel-on-wednesday/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。