先月、マンデルビット司法長官は、ネタニヤフ首相を、汚職、背任などの罪で起訴すると発表。これにより、ネタニヤフ首相には、国会で、首相には免責が認められるとする法案を提出する期間が定められ、その期間内に、ネタニヤフ首相は、免責法案を出すかどうかを決めることができる。
もし法案を提出しなければ、ネタニヤフ首相の起訴は、すぐにも可能になる。もし出した場合、国会がこれを承認すれば、ネタニヤフ首相の起訴はなくなるが、国会がもしこれを拒否すれば、ネタニヤフ首相は起訴される運びとなる。
こうなると、今の国会での票が問題になるが、ネタニヤフ首相を支持する右派政党とユダヤ教政党を合わせた右派ブロックは、過半数の61票には届かない。ネタニヤフ首相が法案を提出しても、これが承認される可能性は低いわけである。
しかし、ともかくも、ネタニヤフ首相は、期限ぎりぎりになり、法案を提出。これに対し、国会では、まずは、委員会を立ち上げるかどうかの議決が行われることになった。
この委員会は、ネタニヤフ首相の免責法案を拒否する権限を持つとされ、この委員会がその拒否案を実行するまでは、司法長官は起訴することができないとされる。
このため、リクードは、少なくとも3月2日の3回目総選挙まで、この委員会の立ち上げを遅延させ、起訴されてない状況でネタニヤフ首相が選挙に臨めるようにと努力した。しかし、結局、明日28日に、この議決が行われることになったものである。
*イスラエルの国会での免責システムは、非常に複雑で、ここに記したものは、おおまかな情報であるとご理解いただければと思う。
www.timesofisrael.com/netanyahu-mulling-pulling-immunity-request-as-knesset-pushes-ahead-report/
<石のひとりごと>
トランプ大統領は、旋風を巻き起こしながら、だんだん聖書的な動きになりつつある。たとえ、それが票獲得のためだったとしても、結果的には聖書に忠実な動きになっていることは聖書の読者なら否定できないだろう。
それはまた、この動きを妨害しようとする力もまた半端なく大きいというところからも察せられる点である。トランプ大統領と、ネタニヤフ首相を政治的に支持するわけではないが、2人とも不思議に弾劾の危機に立っている。
また、ISが、いよいよイスラエルに目を向け始めた。聖書的価値観陣営と、そうでない陣営の対立が明確になってきているようでもある。
世界は、気候変動の過渡期にあり、また、巨大な山火事に大きな地震(ここでは上げてないが、今週、トルコで大地震が発生し、死者も多数)も各地で発生している。何度も書いているが、いよいよ聖書のいう終末が近づいているのではないだろうか。