トランプ政権の重要な2ポストの人事が明らかになった。
1)連邦最高裁判官推薦:ニール・ゴーサッチ氏(49)
トランプ大統領は1日、ニール・ゴーサッチ氏(49)を連邦最高裁判官に推薦したと発表した。
連邦裁判官は一年前から欠員になっており、トランプ大統領がだれを推薦するのかが注目されていたが、公約通りゴーサッチ氏を推薦したものである。上院が合意すれば、ゴーサッチ氏がこのポストにつくことになる。
ゴーサッチ氏は、プロテスタントで保守派。中絶や同性愛結婚、安楽死などに反対する立場で知られる。連邦最高裁判官は、終身就任となっている。
www.bbc.com/news/world-us-canada-38818482
2)国務長官就任:レックス・ティラーソン氏(64)
1日夜、ティラーソン氏が、アメリカの国務長官に就任した。ケリー前国務長官の後を引き継ぐ。これから外交の舞台でティラーソン氏を日々みかけることになる。
ティラーソン氏は、大手石油会社エクソンモービルのCEOという経歴を持つベテランのビジネスマンである。ロシアとの関係が強いため、懸念も持たれているが、逆に期待されている部分でもある。
<石のひとりごと>
トランプ大統領は、就任以来、大胆に次々に大統領令をとばして世界を騒がせている。発言もツイッターもその言葉遣いは、テレビのトークショーばりで、いかにも品がない。
今日は、オーストラリアとオバマ前大統領が交わした公約を、”Dump Deal”と呼んで、最悪だとニュースになっていた。
これは日本語で言うなら、「くそ約束」である。もし安倍首相が、「くそ約束」などと言えば、お上品な日本では即刻、クビではなかろうか。
品がないにもほどがあるが、それでもアメリカ人の友人たちに聞くと、「確かに口は悪いが、よく考えれば筋は通っている。メディアが悪いイメージにしているだけだ。」とか、「トランプ大統領は変化をもたらすだろう。その変化は、少なくともオバマやヒラリーではもたらしえないものだと思う。」という返答が来る。
特に福音派アメリカ人にとっては副大統領は、ボーン・アゲインクリスチャンで、連邦最高裁判官も中絶にも反対の保守派、しかも親イスラエル、となると、オバマ大統領時代にくずされたアメリカの本来の倫理観が回復するのではないかとの期待もあるようだ。
しかしながら、黙示録17:16−19のようなこともあるので、まだまだ懐疑的な思いはとり去れないところである。
ところで、トランプ氏は70歳ながら、身長190センチ、体重100キロ以上あるという。奥様のメラニアさんも180センチだとか。大きな態度や言葉遣いで、世界をふりまわす姿をみていると、ドラえもんの「ジャイアン」みたいではないかと思わされている。