22日朝、ネゲブ地方ディモナにある原子力発電所から30キロ地点に、シリアの地対空ミサイルが着弾した。先にイランのナタンツ核施設が攻撃された件について、イランが、イスラエルによるものと断定し、報復を宣言していたため、緊張が走った。
イスラエル軍は、いつものように、直ちにシリア領内のミサイル発射ちなど複数箇所への報復の空爆を行なっている。これにより、シリア兵が1人が死亡。3人が負傷したもようである。
その後の調査により、イスラエルは、ゴラン高原上空からシリアを攻撃していたイスラエルの戦闘機に向かって、シリアが放った地対空ミサイル(SA-5)が、そのまま200キロも離れた、イスラエルのネゲブ地方、ディモナにまで到達したもので、特にディモナの原子力施設を狙ったのではなかったとの見解を発表した。
しかし、もし万が一でも、この施設が被害を受け、人的被害が出たとか、放射能が漏れるような事でもあれば、イスラエルとシリア、そしてイランとの大戦争になっていたことを思うと、冷や汗ものである。
またこのミサイルは、イスラエルが首都とするエルサレムの上空を飛び越えており、住民の一部は、爆音を感じた者もいた。
www.timesofisrael.com/rocket-alert-sirens-sound-near-dimona-blasts-felt-in-central-israel-jerusalem/
こうなると、問題は、なぜイスラエルの迎撃ミサイルが、対処できなかったのかということである。記者会見で、ガンツ国防相は、迎撃ミサイルがシリアのミサイルの撃墜に失敗したことを認め、原因を調査していると述べた。
www.ynetnews.com/article/HJR2myJvu
これを受けて、イランのテヘラン・タイムスは、ガンツ氏が失敗を認めたと取り上げるとともに、この事を通じて、イスラエルが、実際にディモナ周辺や、南端エイラットに迎撃ミサイルシステムを増強していることがわかると述べた。
また、シリアからのミサイルが、ディモナを狙ったものではなかったと言っているが、それは以前、戦闘機を撃墜された時にもエンジントラブルだと言っていたのと同じように、詭弁であるとも述べている。
www.tehrantimes.com/news/460130/Israel-admits-failure-to-intercept-Syria-missile-landing-near
<石のひとりごと>
エルサレムの暴動や、ガザからのロケット弾、シリアからのミサイルと、多くの攻撃がある中、今のところ、ことごとく、被害なしで守られている。
黙示録には、御使いが、地の四隅に立って、来るべき災難を、時が来るまでとどめているという箇所があるのを思い出した。(黙示録7:1)
以前、ある説教者が、サタンは、まだ定められた時でないのに、大きな大戦争を起こそうとしているので、そうならないよう、とりなしが必要と言っていた。
まさにその取りなしが聴かれているかのように、今もまだ被害がイスラエルに及んでいないようにも見える。いつかはその時が来ると思われるが、その時までは、守られるようにとりなしを続ける必要があるのだろう。