戦闘後のジャバリヤ難民キャンプを伝える世界のメディア：反イスラエル感情に火 2023.11.1

ジャバリヤ難民キャンプでは、イスラエル軍の空爆を受けて、地下トンネルが一部破壊された時に、付近が沈下して巨大なクレーターになっている。クレーターは4つで、そこへ高層ビルも崩壊し、壮絶な様相になっている。

以下はアルジャジーラ（カタールのメディア）なので、かなりグリテスクな報告になっている。死傷者は400人だが、確認された死者は100人と言っている。しかし、現時点で確認された数字ではない。

またこの中で、アメリカ製の爆弾が6発着弾しているとも言っている。

アメリカのABCNewsがIDF報道官コンリカス少佐にインタビューしたものをみると、市民が大勢犠牲になったとすでに怒り心頭の様相である。

コンリカス少佐は落ち着いた様子で、イスラエル軍は、信頼のおける情報により、トンネルにいたハマスの司令官と一緒にいた武装ハマスらを包囲して殺害したと語った。

爆発のクレーターが膨大なのは、地下深くにトンネルや司令室などがあり、それを破壊したことで、併発した爆発があり、その上にあったインフラや、近くの建物も崩壊したと語った。こうなることがわかっていて、ハマスはあえて民間人を近くに住まわせたということだと語った。

コンリカス少佐は、死者が多くでていることを認めたが、そこには武装ハマスも多数いたはずで、民間人がどのぐらいいたかは未確認だと語った。

また、ここが戦闘地域になることがわかっていたからこそ、２週間ほど前から民間人には南部へ避難するよう警告した。アラビア語で知らせ、そのための時間も用意した。民間人が死亡することは、イスラエルが望んでいることではないと強調。

残留している人にはいろいろな事情がある人もあるが、自分で残った人もいれば、残らされた人もいる（ハマスによって）と答えた。

大規模な攻撃を受けた西ジャバリヤキャンプの様子を見て、国連の子供関係者は、「ガザは子供たちの墓場になった」とこれからどうなるかのかと懸念を表明した。

エジプトの外相は、この攻撃は「非人間的であり、明らかに国際法違反だ。」と非難。ヨルダン、サウジアラビア、カタールの外相は、それぞれ、イスラエルのジャバリヤ攻撃を非難する声明を出した。

これはなかなか難しい状況になってきた。イスラエルの攻撃が大規模なので、最初にイスラエルが受けた、それこそ国際法どころではない残虐な行為の影が薄くなりつつある。

国際社会の目はますます、イスラエルに厳しくなりそうである。