ゴラン高原をパトロールしていたイスラエル軍のジープが21日、シリアから砲撃され、ダメージを受けた。乗っていた兵士は無事。これに対し、イスラエル軍は直ちにシリアへ砲撃を返した。先週からこうした応戦は3回に及ぶという。
今回のイスラエル軍ジープへの砲撃について、シリア(アサド政権側)、「国境を越えてシリアに入ったイスラエルの軍用車両を破壊した。」と犯行声明を堂々と発表した。ここまで堂々と発表するのは初めてのことである。
なお、イスラエル軍は、ジープがシリア領内に入っていたというシリアの主張は否定している。
挑戦的なシリアの行為に対し、ガンツ・イスラエル軍参謀総長は、「もしこれ以上、シリアがゴラン高原を攻撃するなら、それなりの結果を見るだろう」と厳しく報復することを示唆した。
こうしたシリアの態度から、国土防衛庁のエルダン氏は、シリアからのミサイル攻撃は、もはや時間の問題だとの見通しを語った。
またテルアビブに配置している迎撃ミサイルシステムが100%の防御ではないことも強調した。
<全国規模の非常事態訓練>
毎年恒例の非常事態訓練が来週26日から1週間かけて行われる。全国的に学校や市民を巻き込む訓練で、今年は通常の警報、保護ルームへの避難の他、携帯やアイフォン等への緊急速報受信、ソーシャルメディアなどを通じた避難指示などが行われる。
また長距離ミサイルや多数の近距離ロケット弾攻撃に備えるなど、これまでにない訓練も行われることになっている。