コロナ離脱へ順調か:回復者数が感染者数を上回る 2020.4.30

テルアビブのカルメル・マーケット i24 news よりhttps://video.i24news.tv/details/_6153073249001?clip=5a94117623eec6000c557fec&lang=en&utm_source=en_website

イスラエルでは、側近24時間のあらたな感染者は106人と続けて減少し、総数1万5834人。回復したとされる人が、計8233人と、罹患者の数を上回った。死者は、側近24時間で、5人増えて計215人だが、重症者、特に人工呼吸器に依存する人は、90人と減少を続けている。

コロナ危機から今のところではあるが、脱出する傾向を受けて、イスラエルのメディアでは、テロや、ヒズボラ、イランなど、おなじみの記事がトップに並び始めている。

www.timesofisrael.com/for-first-time-israelis-recovered-from-coronavirus-outnumber-those-still-sick/

戦没者記念日、独立記念日とかなりの人出が予想された2日間については、厳しい外出制限(自宅から100メートル以内)に戻したが、29日の日没後の午後8時には解除され、自宅から500メートルまでの制限は30日朝に解除される。

しかし、集団でのスポーツはまだ禁止。都市間移動もまだ禁止のままである。安息日を終えて、来週月曜から学校の再開が予定されているが、今週末までの動向で、最終決定がなされるとのこと。

www.timesofisrael.com/independence-day-curfew-ends-as-israel-moves-toward-easing-virus-restricitons/

社会活動再開への動きが進んでいる背景には、感染拡大がエルサレムとブネイ・ブラックが突出して多く、他の都市では、ほぼ同様に横ばいになっていることもあげられる。これらの地域への対処を集中的に行えば、よいわけである。しかし、専門家達はまだ、油断してはならないと警鐘は鳴らし続けている。

corona.mako.co.il

世界・経済活動再開の時期、程度のみきわめに苦戦

イスラエルも、まだ感染者は100人を超えているし、死者もでているのだが、経済が再起不能に陥るのを防ぐとしたら、今が限界という判断だった。感染の安全性が確認されたからではない。幸い、今のところ、その賭けがうまくいっているようである。

世界の感染状況は、感染者が320万人を超え、死者は22万8000人を超え、まだ収まる気配はない。今も感染、死者数ともに最も多いのはアメリカで、スペイン、イタリア、イギリスと続いている。これらの国々でも、まだ完全な収束はしていないものの、経済の再開に踏み切っている。

www.nytimes.com/interactive/2020/world/coronavirus-maps.html?action=click&module=Spotlight&pgtype=Homepage#countries

アメリカでは、この6週間で6人に1人が失業状態。今後、倒産、失業、自殺と、コロナ以外で死亡する人の増加が懸念され、大きな論議の中で、規制解除が急がれている。

石のひとりごと

日本でも、4月に入ってからの死者が300人に上る中、経済の限界に直面しているという点では世界と変わらない。

日本では、今に至るまで、オーバーシュートにならなかったことは不幸中の幸いであった。しかし、感染の動向を知るという視点での検査を一切していないので感染者は野放し状態に近く、メリハリのついた、誰の目にも明確な対策もとっていないので、経済活動をいつ、どの基準で、どのような作戦で再開していくのかの判断は、他国より難しいのではと思う。

おそらく、結局は、いずれかの時点で、コロナ感染の収束を見極めないうちに、経済活動を再開させるしか道はないのでは。。。その時までにもし、ワクチンや治療法がみつかっていない場合は、膨大な死者が出ることも覚悟しなければならないだろう。

そこで、これはまったく科学的根拠がない、筆者のただのカンに過ぎないが、イスラエルで起こることは、世界でもやがて起こっていく可能性が高いので、イスラエルのように、えいっとばかりに、社会の解放、やってみたら、意外に犠牲者は少なくてすんだ。。というような結果にならないだろうか。

日本もこの危機を、早期に乗り越えることができるようにとりなしを続けよう。新しい時代に、和たちたちの国が、何を学ばなければならないのか。世界の祝福になるために何が必要か。教会に、個人のクリスチャンたちに今、主が求めておられるのは何だろうか。今日読んだみことばが、いつもより心に響いてきた。

わたしはあなたがたに言います。求めなさい。そうすえば与えられます。捜しなさい。そうすればみつかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれであっても、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者は開かれます。

あなたがたの中で、子どもが魚を下さいと言うときに、魚の代わりに蛇を与えるような父親が、いったいいるでしょうか。卵を下さいと言うのに、だれが、さそりを与えるでしょう。してみると、あなたがたも、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。

とすれば、なおのこと、天の父が、求める人たちに、どうして聖霊を下さらないことがありましょう。(ルカの福音書11:9−13)

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。