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1日で1万人感染:重症者1147人と最高更新
イスラエルはコロナとの戦いを、最前線に立ち、ワクチンとロックダウンをもって世界に先立って戦っている。ワクチン1回の接種を受けた人は221万6000人。2回受けて接種を完了した人は、約48万人である。
政府は3月中旬には国民の3分の2が抗体を持つようになることを目標に、今では、1日に25万人が接種を受けられるようにと指示している。しかし、感染者の数は今も増える勢いにある。
新規感染者は、先週、9000人台が数日続いたあと、一時5000人台まで下がったが、18日、再び上昇し、初めて1万人を超えた。陽性率も10.2%と非常に高い。重症者も過去最高を毎日更新しており、1147人。このうち、347人は重症。277人が人工呼吸器依存である。死者は4000人を超えて4080人と深刻な事態が続いている。
www.timesofisrael.com/israel-passes-10000-daily-infections-for-1st-time-since-start-of-pandemic/
新しいケースでは、妊婦への感染が10人となったため、政府は妊婦への接種を急ぐよう指示した。こうした状況であるため、政府は、3週間続けてきた厳しいロックダウンを、さらに10日延長し、1月31日まで継続することを決めた。
また、様々な感染予防違反への罰金がある中、空港では、到着72時間以内のPCR陰性の証明書を持たずに来る人への罰金を2500シェケル(8万円)にすると発表した。
www.timesofisrael.com/government-extends-lockdown-until-january-31-amid-soaring-virus-rates/
しかし、今回も、感染が特に拡大しているのが超正統派地域で、人工は全国の12%であるのに、感染者の30%は超正統派という結果が出ている。エルサレムポストによると、超正統派の22%が陽性で、一般地域の9.2%のほぼ倍である。
それでも、密集した状態での結婚式などが相変わらず報告されており、警察との衝突も発生している。
ワクチンの効果:2回目接種後98%で抗体認める
ワクチン接種が始まってからまだまもない12月下旬、接種後にコロナに感染した人が240人発生したとの報告があったが、抗体ができるまでお8−10日かかるので想定内のことだとの報告があった。
今年に入って18日の報告によると、先にワクチン接種受けた医療従事者たちの抗体の出来具合の結果が発表された。
コロナ主幹病院のシェバ・メディカルセンターによると、102のサンプルで調べたところ、ワクチン接種を完了した医療従事者の98%が、新型コロナに対する抗体をつくるのに成功していたという。
しかし、一回目の接種では抗体のレベルはまだ6とされ、2回目の接種をしてから1週間後になって、20のレベルまでにあがるとのことであった。ワクチンを接種したからといってすぐに解放できるというわけではないのである。
この例として、 イスラエル・メイール・ラウ前チーフラビ(83)は、2回目のワクチン接種を終えた後で、コロナ陽性になっている。
なお、生産元のファイザーの報告では、1回目接種後の抗体製造率は52%、2回目で95%となっている。しかし、95%になるには、何日かかかるとのことである。
www.timesofisrael.com/former-ashkenazi-chief-rabbi-yisrael-meir-lau-tests-positive-for-coronavirus/