今年も6月4日、毎年恒例、今年17回目となるテルアビブでのゲイ・プライド・ウィークが始まった。イベントは11日まで開催される。
テルアビブは2012年には、世界ベスト・ゲイ・シティに選ばれている。以後、中東に限らず、世界中からゲイがやってくる街になった。
9日に予定されているパレードでは、20万人の参加が予想されている。
エルサレムポストの記事では、ある統計によると、イスラエルのユダヤ人で同性結婚に同意する人は2015年には64%であったが、今は76%になっているという。パレードでは、ゲイの人もゲイでない人も賛同するとして、ビールを片手にパレードを楽しむことになる。
テルアビブ地域は、かつてビールを好んだペリシテ人が住んでいたところだが、なんと今もその風景は変わっていないようである。
<トランプ大統領:ゲイ月間を無視?>
とにもかくにもオバマ大統領のしたことを全部ひっくりかえしているのが、トランプ大統領である。そのオバマ大統領がこだわったのが、ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)であった。
ポリコレとは、政治的に正しいということで、人種差別などの偏見を防ごうとするものである。これにこだわりすぎると、実質がみえなくなり、バランスを崩してしまうことになる。
たとえば、アメリカではゲイの人々に対する差別偏見にこだわるあまり、その信教によれば同性結婚を認めないキリスト教会が、ゲイカップルの結婚式を拒めば、ペナルティが課されるようになっていた。
トランプ大統領は、こうした流れに終止符をうつと言っている大統領である。その一環か、トランプ大統領は、オバマ大統領以来、6月をゲイ月間とするということに無視を決めているもよう。
6月、オバマ大統領は、ホワイトハウスを虹色にライトアップしていたが、トランプ大統領はこれをしないとみられる。ゲイ組織などからはブーイングが出ている。