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キエフで激戦中:ウクライナも反撃でロシア軍輸送機撃墜か
現地時間で金曜朝、ウクライナの首都キエフ(人口280万人)は、激しいミサイルの攻撃を受けた。攻撃は軍事拠点だけでなく、市街地にも及んで、市民にも犠牲者が出ている。
その後、ロシア軍が、ウクライナの首都キエフに入り、ウクライナ軍との激しい地上戦が始まった。これまでにウクライナ兵100人、民間人25人の死亡と伝えられていたが、すでにこの数は増えるとみられる。*最新ニュースで198人
ゼレンスキー大統領は、金曜夜、明日土曜早朝(日本時間午後)にもロシア軍が総攻撃でキエフを制圧するとの警告を出した。
実際、この警告のあとすぐ、ロシア軍が、さらにキエフに攻め込んできたため、ウクライナ軍も反撃。ロシア軍のヘリコプターや、ロシア軍輸送機含む服数の空軍機を撃墜し、パラシュート部隊兵士ら125人が死亡したと伝えられている。
なお、キエフ駅では、昨日中に逃亡をしようとする人々が列車に乗ろうと詰めかけている様子。キエフ市内に残っている市民たちが、子供をつれて地下鉄や、シェルターなどに避難している様子が伝えられていた。しかし、極寒の地でこんな状態では長くはいられないだろう。
キエフだけでなく、ウクライナでは、各地でロシア軍が攻撃を続けている。オデッサ在住で、今、西方面へ逃亡中の知人によると、あちこちの橋がロシア軍によって爆破されており、何度も迂回しなければならないとのこと。目的地にはまだ到着できていない。
ゼレンスキー大統領が国民総動員令:18-60歳男性徴兵
ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領との対話姿勢も表明している。しかし、同時に徹底抗戦の構えも表明しており、昨日、戦闘が急速に激化する前に、国家総動員令を発動。18-60歳の男性が、国外へ退避することを禁止して、全国で予備役兵の招集を開始した。国境では国外退避しようとしていた男性が、出国を止められ、ウクライナへ戻る様子も伝えられている。
特にキエフ地域にいる予備役兵には、1万8000丁の銃と銃弾を配布。一般市民にも立ち上がるよう、よびかけていた。ゼレンスキー大統領は、金曜夜、セルフ映像で、首相、大統領官邸長官らとともに、セルフ映像を投稿し、「我々はここにいる。国の独立を守る」と国民と世界にむけて宣言を行っていた。
www.cnn.co.jp/world/35184074.html
今日26日土曜には、アメリカがゼレンスキー大統領にキエフからの脱出避難を申し出たが、大統領はこれを拒否。今必要なのは、対戦車砲であって、ライド(便乗)ではないと言い返した。ゼレンスキー大統領は、元ユダヤ人コメディアンだが、今は戦闘総司令官だとイスラエルでは伝えられている。
"The president is here." President Volodymyr Zelensky of Ukraine posted a video on social media showing him standing alongside other government officials, saying that the country’s leaders had not fled Kyiv as Russian forces entered the city. t.co/VPxc01QGAG pic.twitter.com/F91xlEp7we
— The New York Times (@nytimes) February 25, 2022
www.cnn.co.jp/world/35184074.html
近隣諸国に避難したウクライナ人たち
キエフへの本格的なロシア軍の侵攻が開始されてから、48時間以内にウクライナからは5万人が、近隣諸国へ避難したという情報がある。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によるとすでにウクライナ国内で10万人が家を離れたとみられている。
これまでに、ポーランドには、2万5500人で、難民キャンプ8か所で対応。ルーマニアは、1万1000人。モルドバは1万6000人以上となっている。今後の状況によっては、最悪500万人が難民になるとの予測もある。
www.nikkei.com/article/DGXZQOGR25DYD0V20C22A2000000/
ウクライナ人は、ワクチン接種率が低いので、難民受け入れに課題になっているという記事もあった。