ガムズ教授は、各市町村ごとに、徹底したクラスター対策をすすめながら、全国的なロックダウンはしないとの方針を明らかにしている。具体的には、市町村を、感染状況に応じて赤ゾーン、黄色ゾーン、青ゾーンなどに分け、それぞれに適した行動制限を出していくというものである。
しかし、これについては、イスラエルが、東京都よりも小さい国でありながら、そこまで小分けして、異なった対策をきっちり実施していくことが可能なのかどうかが、論議となった。実際、市民の間からは、わかりにくい、混乱するなどの声も上がりはじめている。
またガムズ教授は、9月から始まる秋の例祭、特に超正統派男性がウクライナのウマンに巡礼することについて、感染拡大につながるとの懸念を表明。渡航を制限したり、宗教的な礼拝人数を制限する案を提出していた。
これについては、ユダヤ教正統派が反発したこともあり、木曜に開催されたコロナ閣議では、ガムズ教授の提出した案に合意が得られず、最終的な採択は来週月曜に持ち越された。
こうした中、高齢者施設による死者数の報告に誤りがあり、これまでに報告されていたよりも死者数が53人多かったことがわかった。イスラエルの新型コロナによる死者は、781人となった。
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