ガザ情勢緊迫:ガザからの砲撃・報復続く 2016.5.6

イスラエルでホロコースト記念日が行われている背後で、ガザ情勢が、悪化の兆しを見せている。ここ2日ほどの間に、ガザ地区からの砲撃が10発以上続いている。このため、イスラエル空軍はガザ地区をこれまでに2回実施。戦車からの反撃も行われた。

テレビのニュースでは、ガザ地区方面であがる大きな黒い雲が報じられていた。今のところ、イスラエル側での負傷者や被害は出ていないが、ネタニヤフ首相は、治安閣議を招集し、対応の協議を行っている。

パレスチナメディアは、イスラエルの空爆で女性が死亡したと伝えている。

www.maannews.com/Content.aspx?id=771402

<新たな地下トンネル発見>

先月、イスラエル領内に入り込んだ地下トンネルが発見されたが、5日、また同様のトンネルが発見された。トンネルは、28m地下で、ガザ南部から、イスラエル領内に入り込んでいた。先月みつかったトンエンルの近くだという。

南部イスラエル人居住区エシュコル地方に向っていた。イスラエル領内で地上に出るためのシャフトは今のところ、まだ見つかっていない。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4799687,00.html

<逮捕のハマス戦闘員がすべて自白:トンネル捜査飛躍>

イスラエル治安機関シン・ベトが発表したところによると、イスラエル領内にしようとしたハマス戦闘員モハンマド・アトゥナ(29)を逮捕していた。

アトゥナは、自宅に自爆ベルトやライフルなどの武器など多数を保持していることを自供。さらには、ハマスの地下トンネルに深く関わっていたということで、トンネルの位置など重要な情報の詳細の他、ガザ地区内部の様子、幹部の名前なども自白しているという。

アトゥナによると、ガザ地区の地下には、ハマス戦闘員がリラックスする部屋なども含むかなりの住居施設ができあがっている他、しばらくは立てこもる備えもできているもよう。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4799814,00.html

<大量の密輸化学物資を押収>

3日、イスラエルは、ガザに搬入される物資の中に、40トンの食塩に混じって4トンものアンモニウム塩化物が発見し、押収した。この物質はロケット弾の材料になるものであった。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4798876,00.html

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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