目次
ガザ市学校攻撃で死亡したハマスとイスラム聖戦・新たに12人発表で計31人に
10日、イスラエルがガザ市の学校とその近くにあるモスクを攻撃して、避難民100人以上が死亡したとして、国際社会から、イスラエルへの非難が殺到した件。
イスラエルは、ハマスが避難民の中にあえて、拠点を再構築していると訴えている。
イスラエルは、この攻撃で死亡した、ハマスとイスラム聖戦の司令官や戦闘員19人の顔写真と名前していたが、12日、新たに12人の顔写真と名前を発表した。
これにより、ガザ市の学校攻撃で死亡した人のうち、31人は戦闘員であったということがわかる。
死者数については、まだ全貌は明らかになっていないが、ガザの病院が確認した遺体は70人と言われているので、このうちの31人が戦闘員であったということになる。イスラエルが、ガザ避難民100人以上を殺害したする、当初の報道は、事実とは大きなずれがあるということである。
ガザ南部激戦:イスラエル兵1人戦死
イスラエル軍は、南部カンユニスの避難民に、SNSメッセージやちらし、電話などを通じて、アルマワシ人道地帯方面へ移動するように指示を出している。
その後、この地域を中心に、ハマスを撃退、インフラ破壊の大規模な戦闘が続いている。
12日、イスラエル軍は、空挺部隊のオメル・ギンズバーグ軍曹(19)が、カンユニスでハマスに銃殺されたと発表した。ガザ地上戦が始まってから、332人目の戦死者となった。
www.timesofisrael.com/idf-announces-sgt-omer-ginzburg-killed-in-combat-in-gazas-khan-younis/
デイフ暗殺にハマス内部からの密告あった:サウジアラビア系メディア報告
先にテヘランでのハニエ暗殺に際して、あのイラン革命防衛隊の中に、イスラエルに情報を引き渡した者がいたと伝えられていた。
同様に、ハマスの司令官モハンマド・デイフの暗殺についても、ハマス内部からの位置情報の密告があったとサウジアラビアのメディア、アル・アラビアが伝えた。
アル・アラビアによると、ハマス指導者たちは、イスラエルに位置情報をキャッチされないよう、連絡は書面で行っており、それを運ぶ、運び屋というのが存在する。
その運び屋の一人が、デイフの位置情報をイスラエルに引き渡したということなのだが、その運び屋は現在、ハマスに逮捕されて尋問中だという。アル・アラビアは、その尋問内容を、ハマス治安部から入手したと言っている。
その運び屋によると、イスラエルにデイフの写真を見せられ、もし見かけたら連絡するよう、言われていたという。
この運び屋は7月13日にデイフを見かけたので、イスラエルに密告。イスラエルはその数分後に暗殺を実施したと言っている。
この運び屋は、この他にも、ラファにあるハマスのトンネルや武器庫などの情報も、イスラエルに引き渡していたと言っている。
この情報は、はたして信じるべきか否か。信じたとしたら、イスラエルがデイフ攻撃に前に、周囲にガザ市民がいないか十分調査したと言っていたことが嘘だったということにもなりうるのではないか。
水面下では、ニュースは出ないようなことが行き交っていると考えた方がいいということだろう。
www.timesofisrael.com/report-israel-assassinated-deif-after-being-tipped-off-by-hamas-courier/
石のひとりごと
イスラエルを含め、中東ではあらゆる策略が横行しており、正直とか嘘とかの感覚が、欧米のものとは異なっている。まずは全部疑う癖がついてしまいそうだが、こうした世界だからこそ、なんでもありなのである。
イスラエルとしては、ハマスのイデオロギーに毒されていないガザの市民、ガザを本当に住める場所にしたいと考えている市民に出てきてほしいと考えている。
限りなく不可能に見えるが、それもまた全く不可能ではないかもしれない。
そういう世界にいるガザ市民、イスラエル兵たち、その暗闇の本当の深さは、外にいる我々にはわかっていないかもしれない。しかし、主は全部知っておられる。そこに希望がある。