ガザ地区からのニュースは、停戦になって以来、急激に減っている。
国際社会は、ガザ地区復興のための世界カンファレンスを今月中に予定しているが、確定した日程はまだ決まっていない。
世界は、ウクライナ情勢や、イスラム国の脅威で手一杯なのである。
パレスチナ側は停戦時、イスラエルは2つの検問所を開放し、人道支援物資と建築材料を搬入することで合意したと主張していた。しかし、停戦から1週間以上たった今、1つの検問所から食料などが搬入されているが、建築材料はまだ搬入されていない。
国際社会が間に入り、イスラエルも納得するガザ再建の、安全なシステムが構築されない限り、不用意にガザを支援するわけにはいかないのである。
パレスチナ自治政府は、ガザ地区の復興のためには78億ドルが(約8100億円)必要だと主張している。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4567728,00.html
しかし、この中には、イスラエルが合意していない空港や港の建設費用が含まれており、家を失った40万人以上のパレスチナ人の家屋再建だけを見るならば、2億5000万ドル(約250億円)と推定される。
日本ならば、この額は自力で用意できない額ではない。しかし、戦争前からすでに経済が破綻していたパレスチナ自治政府には、自力で回復する力はいっさいない。放っておけば、いつまでも瓦礫のままになる。
あと数ヶ月もすれば、雨を伴う冬が来る。すぐにでも復興を開始する必要がある。
<灰(砂)をかぶるガザのパレスチナ人> http://www.huffingtonpost.jp/2014/08/26/gaza-gareki_n_5714227.html
先に希望のかけらもみえないガザのパレスチナ人が、灰ならぬ、瓦礫の砂を頭からかぶってビデオに撮影し、Facebookにアップした。
「水がないので瓦礫をかぶります。私たちは支援を必要としています。」とガザの男性。これに賛同する人々が、同様の行為をしてFacebookにアップし、ガザの人々に同感と言っている。イザヤ書61:1-3を読んでとりなしに覚えていただければ幸いである。
しかし、最初にアップしたガザの男性は、直接イスラエルを非難する事もなく、ただ支援を必要としていると言っていただけなのに、それに続く人々はだんだんイスラエル批判のムードに流れていく傾向にあることは残念なことである・・・