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ガザ奇襲4日目:イスラエル人死者900人以上:戦死者も123人に増加
7日早朝から始まったハマスの攻撃は、今日で4日目になる。昨日もガザからイスラエル国内、アシュケロン、アシュドド、テルアビブとその郊外、ベン・グリオン空港近辺、エルサレム近郊にまでロケット弾が着弾し、負傷者が出ている。
南部を中心にイスラエル人の死者は900人を超え、1000人に届く可能性が出てきた。負傷者は2600人。ガザに誘拐された130人〜150人に上るイスラエル人たちに対する恐ろしい蛮行の様子も伝わってくる。
以下は南部スデロットの様子
イスラエル軍は、ガザ地区への継続的な激しい空爆を継続するとともに、国内にいるハマスを完全に排斥するため、ガザ周辺各地で銃撃戦となっている。最新のニュースによると、イスラエル国内での戦闘で死亡した武装ハマスの1500人にのぼっているという。
北部レバノンとの国境でも軍事的な紛争が発生しており、戦死者も出た。これまでのイスラエル軍の戦死者は123人と急増している。
メシアニックの教会からも32人の従軍していった人たちの名前が届いている。教会の指導的立場の人も少なくない。この中からすでに2人戦死したとのこと。
イスラエル国内では、深すぎる悲しみの中、各地で葬儀が行われている。連絡がとれなくなっている家族を探す人々は、警察の捜索センターで、情報を集めたり、自分のDNAを提供したりしている。
イスラエルがハマス壊滅を宣言:ガザ包囲網と30万軍隊準備
イスラエルは、もはやハマスは完全に存在を無くさなければならないとして、徹底的な攻撃を宣言。
9日、ギャラント防衛相は、ガザ地区を完全包囲するとして、電気もガスも水道も食料も全ての搬入を停止した。サイバー部隊は、ハマスにつながる仮想通貨を凍結したとのこと。いわゆる包囲網、包囲殲滅を宣言したということである。
同時に、イスラエル軍が、大規模な予備役を招集すると、わずか48時間で、30万人がこれに応じた。これは、1973年のヨム・キプール戦争の時の40万人に次ぐ多さである。この他、海外にいて、国防のために帰国を急いでいる人も多い。
さらには、ヨーロッパ各地に派遣していたイスラエル軍と、その装備を本国に呼び戻している。これから始まる攻撃は相当に大規模なものになりそうである。
ハマスは、イスラエルが大規模な攻撃をするなら、そのたびに人質を殺してその様子をアップすると脅迫した。しかし、たとえ人質を犠牲にしてもハマスを完全に壊滅させる方針だとネタニヤフ首相は言っている。参照:https://mtolive.net/イスラエル軍のガザへの攻撃と今後:ハマスを完/
FBでは、軍用車に乗って、戦地に向かう兵士たちにスイーツを投げるなどサポートを表明する市民たちの様子も伝えられている。
また、エルサレムでは、献血をしようと何時間も並ぶほどの列ができていた。
www.timesofisrael.com/at-magen-david-adom-blood-drive-a-show-of-force-by-israelis-of-every-type/
一方で、今後食糧や水に不足する事態になることが予想されることから、人々がいっせいにスーパーマーケットで買い漁る様子もみられた。その後、スーパーマーケットでは、一人が買える量を制限したとのニュースもある。
www.timesofisrael.com/liveblog_entry/supermarket-chain-limits-purchases-of-water-eggs/
ネタニヤフ首相が世界にメッセージ:ハマスはISIS・滅ぼすべき存在
ネタニヤフ首相は9日、イスラエル世界に向けてメッセージを発した。
ネタニヤフ首相は、「イスラエルは戦争は望んでいなかったのに、非常に野蛮で残酷な方法で戦争へと強いられた。この戦争はイスラエルが始めたものではないが、イスラエルが終わらせる。かつてユダヤ人は国がなく、防衛できない民であったが、もうそうではない。」と述べた。
ネタニヤフ首相は、「ハマスは、想像を絶する野蛮な方法で市民たちをその自宅で殺害している。子供や女性、高齢者、ホロコーストサバイバーまで誘拐し、縛り上げて焼き、子供を殺している。実に野蛮な連中だ。
ハマスはISIS(イスラム国)だ。文明社会は、協力してISISを滅ぼしたように、ハマスも滅ぼさなければならない。」と訴え、ハマスを滅ぼすことはイスラエルのためだけでなく、全世界のためだと呼びかけた。
ネタニヤフ首相は、アメリカのバイデン大統領の惜しみない支援と、イスラエルを支持するすべての国に感謝すると述べた。
ネタニヤフ首相が野党と国民にメッセージ:もう分裂は終わり
9日、ネタニヤフ首相はまた、テレビで国内向けのメッセージも発した。ネタニヤフ首相は、ここでもハマスはISISだと強調。必ず壊滅させるが、これからしばらくは、困難な日が続くと述べた。
今後の方針として、①国内にいるテロリストの撃滅、②これまでにない大規模なガザ(ハマス)への攻撃を実施する(30万人に上る予備役招集)③ガザだけでなく、北部、西岸地区全最前線での戦闘を継続することを上げた。
ネタニヤフ首相は、「今、最も大事なのは、国の一致である。もう分裂は終わりだ。一致していれば我々は勝つ。」と呼びかけた。そして、野党のリーダーたちにむかって、1967年の六日戦争に直面していた時のメナヘム・べギンのように、野党も無条件で緊急統一政権に加わるようにと呼びかけた。
www.timesofisrael.com/likening-hamas-to-isis-netanyahu-vows-victory-in-war-for-our-existence/
石のひとりごと
この戦争になる前、イスラエルは、右派左派(与党野党)だけでなく、ユダヤ教徒と世俗派で衝突し、ユダヤ人どうしでつかみあいになるほどの分裂になっていたのであった。
さらに、260人の若い世俗派のイスラエル人たちがハマスに殺され、多くが拉致されていった、キブツ・レイムでの音楽イベントは、仮案の祭りの最終日、シムハット・トーラーの日のイベントであったはずだが、映像のはしに、大きな仏像が写っているのが見える。
こうした状況が、霊的に敵にあなどらせてしまうことにもなったのだろうか。ネタニヤフ首相が言うように、イスラエルは今一致して、戦おうとしている。主があわれみ、主の名がつけられているイスラエルを助けてくださるように。