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ガザでの激戦:イスラエル兵3人死亡
ガザではラファと中北部と全域にわたって、激戦が続いている。
ラファでは、ガザ人口の半数にせまる、およそ95万人が、海岸沿いに、イスラエルが人道地帯として設定した海岸沿いのアル・マワシ周辺に移動し、今もなおラファにいるのは、30-40万人とみられている。
このためイスラエル軍は、ラファにおいて、焦点のあたった攻撃を行いながら、徐々に海岸方向へ進み、ラファ検問所とケレム・ショムロン検問所を含む、フィラデルフィ回廊(ガザとエジプトの国境地域)の半分強にあたる約14キロを制圧したと発表。戦車隊が入ったと伝えられている。
これまでに、この地域では、地下トンネルシャフト数十本とその経路を破壊した。ガザとつなぐトンネルがどのぐらいあったかは不明。UNRWA(国連パレスチナ難民支援組織)にハマスが結集していたため、空爆で破壊した。この他、130ヶ所を空爆したとのこと。
ガザ中部、北部でも激戦になっている。ガザ市では、学校が空爆で破壊されたが、そこにハマスが集結していたという。この攻撃で、ハマスでポロパガンだを担当していたファディ・サレムが死亡。この他にも空爆でハマス戦闘員やその指導者が死亡した。
中北部では特にジャバリヤでの戦闘が続いている。ここだけで、死亡したハマス戦闘員は200人を超え、破壊したロケット団発射インフラは、数十にのぼる。
ハレヴィ参謀総長によると、今イスラエル軍は、ハマス戦闘員をできる限り殺害し、そのインフラを破壊しているという。これが、ついにはハマスが最後の手段として、人質を出してくるかもしれないからである。
ガザ中北部での戦闘では、22日、3人が戦死した。ギデオン・チャイ・デルア軍曹(33)が、仕掛けられた爆弾で死亡。もう一人が重傷になっている。
イスラエル・ユドキン大尉(22)、エリヤフ・ハイム・エムサレム軍曹(21)は、ベイト・ハヌーンで、ハマスの銃撃に倒れた。
www.timesofisrael.com/idf-advances-in-rafah-locates-primed-rocket-launchers-on-gaza-egypt-border/
Ynetによると、ガザ全土での戦闘で、負傷兵が急増しており、これまでに負傷して病院にヘリコプターで空輸された兵士は100人を超えているとのこと。ガザでの地上戦が始まってからの負傷した兵士は、1752人。このうち349人は重傷。(それ以前を含めると3542人)
www.ynetnews.com/magazine/article/hysfi6ixr#autoplay
まだガザにいる人質は128人。これまでに、人質4人の遺体を回収したが、それ以降は、人質に関する情報はない。
ガザでの死者数は3万5000人と報告されているが、病院で死亡が確認されたのは、2万4000人。それ以外の場所で死亡した人の中には、IDFが、イスラエルとの戦闘で死亡したと推測する1万5000人が含まれるといわれている。
www.timesofisrael.com/idf-advances-in-rafah-locates-primed-rocket-launchers-on-gaza-egypt-border/
ガザへの物資搬入
イスラエルはガザ地区への燃料含む物資搬入への努力を続けている。以下は、イスラエル軍が発表した搬入ルート。主に人道避難地域アル・マワシに物資が届くようになっている。アメリカが設立した会場の搬入桟橋も稼働が始まっている。
Aid is flowing into Gaza by land, sea, and air.
Since the war broke out, we worked on developing multiple aid routes to facilitate as much humanitarian aid as possible into the Gaza Strip. pic.twitter.com/QJn0mBoNiX
— COGAT (@cogatonline) May 17, 2024