イスラエル軍は12日、ガザ北部で死亡したハマス司令官の家の近くのトンネルで、人質になっていたイスラエル人二人の遺体を発見。イスラエルへの移送を完了した。
二人は、エデン・ザカリアさん(27)とイスラエル軍のジブ・ダド准将(36)である。エデンさんは、10月7日、ボーイフレンドのオフェク・キムチさん(23)と音楽フェスで、オフェクさんが殺害されたあと拉致されていた。
ダッド准将は、人質になった後、殺されたことがすでにわかっていた人であった。遺体の帰還は家族に連絡された。
なお、この二人の遺体を回収する作戦の最終に戦死した2人の兵士のうちの一人が、エイセンコット元IDF参謀総長の息子のガルさんだった。
人質は、138人だが、このうち18人は死亡しているとみられている。
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<ガザでの超非人道的な人質取り扱いも>
ガザから生きて帰国できた人々の証言が少しづつ報じられるようになっている。帰国したイスラエル人の人質の医学的チェックによると、少なくとも10人(男性・女性どちらも)は性的虐待を受けていた。
4日間、完全な暗闇に入れられた人や、子供中には、劇薬の鎮静剤を投入され、精神的性的虐待を受けていた人もいた。その人々は幻覚を見るなどの精神症状があるという。
「あなたの妻は死んだ」と嘘の情報を告げたり、両親と引き離した子供に、残虐な映像を見せるなど、心理的な拷問とも言えることもしていたことがわかった。
人質の中には、解離現象(自分は病院にいるのか、ガザにいるのかわからなくなる)を経験している人もいるという。
人質14人のケアにあたっているテルアビブのイチロフ病院の精神科部長のレナ・エイタン氏は、トラウマ患者を20年診て来たが、こんなケースはみたことがないと語っている。
エイタン氏は、イスラエル国民の5%(40万人)がなんらかのPTSDに苦しむ可能性があるとし、ハマスは、イスラエル人を精神的にも崩壊させようとしたのだと語っている。
同病院では、特別なPTSD治療センターを立ち上げるとのこと。