先月、イスラエルがイスラム聖戦を攻撃し(黒帯作戦)、ハマスの温存するかのような動きをとって、イスラエルとハマスが水面下の交渉を行っていると伝えられていた。
水面下での交渉は、まだ戻されていないイスラエル兵2人の遺体に関することも含まれているとみられるが、まだなんの進捗も報告されていない。
www.timesofisrael.com/gazans-clash-with-idf-troops-along-border-as-hamas-marks-founding/
こうした中、13日金曜、ガザでは、ハマス創設32年の式典が行われ、群衆が参加する中、イスラエルとの徹底的な戦いが叫ばれた。
また、一時停止していた毎週金曜の国境デモも再開され、およそ2000人がデモに参加して、イスラエル軍と衝突。パレスチナ人5人が負傷した。イスラエルとハマスの交渉は、もはや破綻したかのようである。
13news.co.il/item/news/politics/security/hamas-gaza-32years-959765/
<ハマス創設32年で西岸地区でも衝突予想:ヘブロンで指導者複数逮捕>
ハマス32周年で、西岸地区でも関連した衝突が予想されるめ、イスラエル軍は、西岸地区のハマス幹部らの逮捕に乗り出している。ヘブロンでは、複数のハマス幹部が、イスラエル軍に逮捕された。
www.timesofisrael.com/israel-arrests-several-senior-hamas-officials-in-west-bank/
パレスチナ自治政府も、イベントに合わせてハマスが暴動を起こさないよう、西岸地区各地で、ハマス関係者を連行した。これについて、ハマスは、「これでパレスチナ自治政府が計画している選挙が、公正ではないということが明らかになった。」と反発している。
*アッバス議長は、自分が高齢でもあることから、近くガザのハマスも含めた全パレスチナ人による総選挙を計画中である。しかし、ハマスがこれに参加するかどうかはまだ明確になったわけではない。
<ガザのクリスチャン:イスラエル・西岸地区への訪問許可なし>
イスラエルは、毎年、クリスマスシーズンに、ガザのクリスチャン数百人に、ベツレヘムや、西岸地区に住む親族に会いに行く許可を出している。しかし、今年は、上記のような情勢から、海外に出ることは許可しても、イスラエル国内やベツレヘムや西岸地区への訪問は許可しないと表明している。ハマスとの衝突を防ぐためである。
なお、ガザには、総人口200万人中、約1000人のクリスチャン(ほとんどがギリシャ正教)がいる。迫害もあり、その数は年々減っているという。
以前、ガザの家族から離れ、一人で西岸地区に潜んでいるという若いガザのクリスチャン男性に出会ったことがある。
彼の家族はギリシャ正教だが、彼自身は、西岸地区に来てから、福音派クリスチャンになった。ガザ出身であるため、仕事もなく、難しい状況が続いているという。当然、ガザの家族とは連絡を取ることはできていない。
このクリスマスシーズン、ガザのクリスチャンや西岸地区にいる福音派クリスチャンたちを覚えて、その守りと導きを祈っていただければと思う。