ガザから火炎風船飛来で20箇所以上火災:イスラエル軍がガザへ空爆 2021.6.16

15日夜のガザへの攻撃 スクリーンショット

15日朝、エルサレムでの旗の行進に先立ち、ガザからは、30個近い火炎風船が放たれ、イスラエル南部26ヶ所で火災が発生した。被害にあったのは、キブツ・べエリに近い森周辺と、幼稚園上空で爆発したものもあった。

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また、夕刻には、ガザ国境で、パレスチナ人たちのデモも発生し、イスラエル軍の銃撃で負傷者も出たもようである。

ベネット首相は、以前より、火炎風船については、ミサイルと同様に扱い、その反撃を行うべきと主張していたため、対処が注目された。結果、イスラエル軍は、旗の行進が終わって以降の15日から16日にかけての夜中になって、ガザへの報復攻撃を実施した。

後に発表したところによると、ガザのカン・ユニス難民キャンプにあるハマス軍部などを空爆した。イスラエル軍による映像を見ると、攻撃のあとに複数の爆発が発生しているので、武器庫にあった爆発物が自爆したとみられる。これによる負傷者はないとのこと。

ベネット政権にとって、最初の武力行使である。エルサレムでの行進のルートが変更になったこともあり、今の所、ガザからの反撃はない。右派ベネット首相と、左派ラピード氏のチームワークが功を奏したというところだろうか。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。