ガザからの汚水流出被害その後 2017.7.17

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写真出展:ynet news

ガザ地区の発電が危機的状況にある中、先週水曜、ガザで唯一の発電所が機能を停止した。ガザでの送電は1日3-4時間である。この暑さの中、しかも海岸沿いのガザ住民はどんな暑さに耐えているのだろうか。

ガザの電力不足で、イスラエルが直接被害を受けているのが、下水問題である。ガザ地区の下水処理場が電力不足で未処理のまま下水をハヌン川に垂れ流すようになってから、その汚水が、イスラエル領内アシュケロンのビーチを汚染し始めた。

このため、これをバキュームカー数台がひっきりなしに吸引し、イスラエルで処理していたが、もはやそれでは追いつけないほどの量になり、川からあふれ始めているという。

イスラエル軍が、ハヌン川に堰をつくって、汚水が入ってこないようにしたが、パレスチナ人らは、それを破壊して、汚水が再度イスラエルへ流れるようにしたという。アシュケロン海岸地方長官は、「これはエコロジカルなテロだ。地方だけでは対処できない。」と国に訴えている。

このまま放置すると、地下水に汚水が入り込み、被害が大きくなると警告している。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4989063,00.html

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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