オバマ大統領は22日、イスラエルでの最終行程を終えた。ヘルツェルの丘では、イスラエル建国の父、ヘルツェルの墓に献花、続いて和平を望みながら暗殺されたイツハク・ラビン首相の墓にも出向いた。
ラビン首相の墓では、ラビン首相の妻、息子、孫たちも加わって、ともに石を置いた。(ユダヤ教では墓参すると石を置く習慣がある)ホワイトハウスによると、オバマ大統領の置いた石は、マルチン・ルーサー・キング・メモリアルから持参した石だったという。
その後ホロコースト記念館ヤド・バシェムを訪れ、ネタニヤフ首相、ペレス大統領、チーフラビとともに見学。「ユダヤ人迫害は二度とおこらない。しかし平和のためには、積極的な行動が必要だ。」と語った。
<砂嵐の最後>
オバマ大統領は、この後、ベツレヘムの生誕教会を訪問したが、午後になって砂嵐がひどくなっため、ヘリコプターから車での移動に変更。大幅な時間の遅れが発生した。
このため、ベツレヘムから空港までも車で直行。お見送り式典は中止。ネタニヤフ首相やペレス大統領に軽く挨拶しただけで、さっさとエアフォースワンに乗ってヨルダンへと出立していった。
<アラブ・メディアの反応>
今回のオバマ大統領のイスラエル訪問と、エルサレムでのスピーチに注目していたアラブ・メディアは、「オバマ大統領は、パレスチナの国を支持していると言いながら、アンバランスにイスラエルにへつらった」とオバマ大統領の親イスラエル姿勢を”認め”て非難する報道を行った。
これは、ある意味オバマ大統領のイスラエル訪問の目的達成を現している。