オバマ大統領3日目・イスラエルへの敬意を表明 2013.3.23

オバマ大統領は22日、イスラエルでの最終行程を終えた。ヘルツェルの丘では、イスラエル建国の父、ヘルツェルの墓に献花、続いて和平を望みながら暗殺されたイツハク・ラビン首相の墓にも出向いた。

ラビン首相の墓では、ラビン首相の妻、息子、孫たちも加わって、ともに石を置いた。(ユダヤ教では墓参すると石を置く習慣がある)ホワイトハウスによると、オバマ大統領の置いた石は、マルチン・ルーサー・キング・メモリアルから持参した石だったという。

その後ホロコースト記念館ヤド・バシェムを訪れ、ネタニヤフ首相、ペレス大統領、チーフラビとともに見学。「ユダヤ人迫害は二度とおこらない。しかし平和のためには、積極的な行動が必要だ。」と語った。

<砂嵐の最後>

オバマ大統領は、この後、ベツレヘムの生誕教会を訪問したが、午後になって砂嵐がひどくなっため、ヘリコプターから車での移動に変更。大幅な時間の遅れが発生した。

このため、ベツレヘムから空港までも車で直行。お見送り式典は中止。ネタニヤフ首相やペレス大統領に軽く挨拶しただけで、さっさとエアフォースワンに乗ってヨルダンへと出立していった。

<アラブ・メディアの反応>

今回のオバマ大統領のイスラエル訪問と、エルサレムでのスピーチに注目していたアラブ・メディアは、「オバマ大統領は、パレスチナの国を支持していると言いながら、アンバランスにイスラエルにへつらった」とオバマ大統領の親イスラエル姿勢を”認め”て非難する報道を行った。

これは、ある意味オバマ大統領のイスラエル訪問の目的達成を現している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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