6月5日(木)午後、エルサレムでは、ゲイ・プライド・パレードが行われ、数千人が参加した。市内でのマーチには、ヘルツォグ大統領夫妻や、複数の外国の外交官も参加していた。
ユダヤ教では、同性愛は受け入れられていない。このため、長きに渡り、エルサレム市は、このイベントの開催を許可しなかった。
しかし、近年、開催されるようになり、2015年には、超正統派が、マーチに参加していたシーラ・バンキさん(16)をテロ攻撃で殺害する時件も発生していた。

今年、マーチに参加した、ヘルツォグ大統領夫妻は、シーラさんが殺害されてから10年になる今年、現場で献花した。
このように、エルサレムでは、LGBTQの人々は、肩身の狭い思いをする傾向にあるが、それでも毎年、このイベントは行われている。
しかし、警察は、今年も2000人を動員。道路封鎖もして、高い警備にあたっていた。
同性愛者に心を寄せる人たちは、世俗派であり左派系の人が多い。マーチ前のイベントでは、中道左派のヤイル・ラピード氏が、ベン・グヴィル氏など、強硬右派政治家たちの名前をあげて、彼らは私たちに誰を愛するべきかを言う権利はない」などと批判した。
マーチでは、戦争反対や、右派系議員への反発も表明していた。それを取り締まろうとする警察との衝突も発生していた。
なお、LGBTQの本家、テルアビブでは、市をあげてのゲイ・プライド・ウイークを来週行われ、パレードは、13日(金)に予定されている。
