船越真人・勇貴宣教師がウクライナ軍チャプレンに就任 2023.8.1

ニュースで伝えられているように、ウクライナ情勢は、混沌とする様相にある。日本人宣教師の船越真人さん、美貴さん、勇貴さんが滞在しているオデッサにも、いよいよ攻撃が及んでいる。

オデッサでは、7月18―23日の間に、何度かドローンやミサイルによる攻撃を受け、一部の居住地、黒海に面する港にある穀物の貯蔵庫(6万トン被害)や、世界遺産のオデーサ大聖堂建物などが破壊された。死者は1人。子供を含む20人以上が負傷した。

船越さんたちの教会員に負傷者は出ていないが、アパートのすぐ近くでミサイルやドローンによる爆撃を経験したり、迎撃による爆風で窓が吹き飛んだ人もいたという。

船越さんによると、幸い、7月23日以降、大きな攻撃はなく、夜中も落ち着いているとのことだが、当然ながら、町中には、恐れが広がっている。これまで比較的攻撃が少なかったオデッサには、ウクライナ各地から自宅を追われた避難民たちが集まっていたが、今オデッサからも出ていく人々が出ているという。

そんな中だが、船越さん夫妻と長男勇貴さんはオデッサにとどまり、一家がオデッサで開拓したプロテスタントの教会での毎週日曜日の礼拝を継続していいる。集っているウクライナ人クリスチャンは、数百人というところか。

 

7月の爆撃が起こっている中も、HOPEサマーと命名する子供たちの集まりを、オデッサはじめ、複数の地域で継続している。参加者は40人以上から70人の中高生ぐらいまでの子供たちで、戦時下にあって、ひとときの子どもらしい楽しい時を過ごしながら聖書の言葉を聞いている。

子供たちの中には、すでに父親を戦争で失った子もいるという。

このほか、船越さんたちは、教会のウクライナ人たちとともに、ニコライエフなど各地に支援物資を届けたり、戦地にいる兵士たち、帰還兵などを助ける働きを続けている。

こうした中、船越真人さんと、長男の勇貴さん2人は、オデッサの教会員のアントンさん、アルチョムさんとともに、ウクライナ軍チャプレンとしての任命を受けた。

認定を受けた船越さんたちは、オデッサを守る部隊を訪問し、必要物資を届けるとともに、聖書からのメッセージを取り次いで祈りを捧げたという。船越さんは、オデッサの私たちを守ってくれている兵士たちを前に、感極まったと語っている。

以下は、宣教師としての船越さんからの心からの思いである。

この2000年間、さまざまな時代のさまざまな国のクリスチャンたちがさまざまな状況の中で、日曜日に集まって復活の主を礼拝し続けてきました。今日、この特別な時代の特別な国の特別な街で同じように復活の主を礼拝できることの意味の深さを特別に感じています。

どうか、私たちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、神を知るための知恵と啓示の御霊を、[私たち]に与えてくださいますように。

また、[私たち]の心の目がはっきり見えるようになって、神の召しにより与えられる望みがどのようなものか、聖徒たちが受け継ぐものがどれほど栄光に富んだものか、また、神の大能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力が、どれほど偉大なものであるかを、知ることができますように。

この大能の力を神はキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ、天上でご自分の右の座に着かせて、すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世だけでなく、次に来る世においても、となえられるすべての名の上に置かれました。

また、神はすべてのものをキリストの足の下に従わせ、キリストを、すべてのものの上に立つかしらとして教会に与えられました。教会はキリストのからだであり、すべてのものをすべてのもので満たす方が満ちておられるところです。

*船越宣教師の働きに支援を希望される方は以下へ

支援先:加古川バプテスト教会

①銀行口座=西兵庫信用金庫 加古川北支店 017 普通 0140532
加古川バプテスト教会 代表役員・梅谷悟

②ゆうちょ銀行=記号14340 番号63568231

他銀行からの振り込みの場合 店番 438 普通 口座番号 6356823

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。