イランの攻撃を迎撃する中で、注目されたのが、ヨルダンだった。ヨルダンは、領空でイスラエルやアメリカが迎撃することを受け入れただけでなく、イランのUAVの迎撃も行なっていた。
アラブの国でありながら、イスラエルとアメリカに協力したことで、今後イランがヨルダンも攻撃対象にするのではないかとの懸念も出ている。
こうしたリスクを負ってくれたヨルダンに対し、感謝を表すため、イスラエルは、ヨルダンへの水の供給協定を1年延長するみこみとなっている。
ヨルダンでは近年、気候変動の影響で、旱魃傾向にある中、大挙してやってきたシリア難民がおり、深刻な水不足に陥っている。
このため、2021年に、ベネット当時首相は、水の配給量を2倍にしていたが、その契約が3年となる今年切れることになっていた。これを1年延長するということである。
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<サウジアラビアと湾岸諸国もイラン攻撃の迎撃に協力明らかに>
イラン攻撃においては、ヨルダンだけでなく、サウジアラビアと、UAEなど湾岸諸国も協力していたことがわかった。ウオールストリートジャーナルが、サウジアラビアやエジプト関係者情報として伝えたものである。
これらのアラブ諸国は、イランの攻撃が始まる前にその情報を伝えたほか、99%の迎撃率の背後には、これらの国の情報提供があったとのこと。これらの国々はスンニ派なので、シーア派のイランとは基本的に対立している。サウジアラビアはイエメンで長い間、イランと戦っていたのである。
Times of Israelは、これは、アメリカが近年、湾岸諸国とサウジアラビアとの関係強化を図ってきた結果だと分析している。
イスラエルとイランとの対立は、単純ではなく、非常に複雑である。