イシュマエル・ハニエは、ハマス指導者だが、現在ガザにいない。カタールの首都ドーハに在住し、ガザに指示を出している。ネタニヤフ首相が上記、コメントを出した同じ15日夜、ドーハで開かれたラリーにおいて、「ハマスは、シオニストの敵への“抵抗”を続行すると宣言した。
また、ドーハでの集会において、イスラエルに対し、「ハマスはまだ武器を使いきったわけではない。」とし、“抵抗”こそが、エルサレムへの最短の道だとし、「パレスチナ人は、エルサレムを首都とするパレスチナ国家以外認めない。」と豪語した。
Moments ago, chief of Hamas political bureau, Ismail Haniyeh, addressing an enormous crowd in Doha, Qatar. pic.twitter.com/FdLQfpKNFE
— Arwa Ibrahim (@arwaib) May 15, 2021
この後、ハマスは、上記のようにテルアビブ周辺広範囲に向けてロケット弾の雨を撃ち込んできたのであった。
ハマスに武器供与するイラン:ハマスが公表
ドーハでの集会において、ハマス幹部は、イスラエルとの戦いにおいて、武器と支援物資を供与してくれているイランを称賛している。
イランのメディアによると、15日、ハマス指導者イシュマエル・ハニエは、イラン革命軍クッズ隊のエスマエル・ガーニ司令官に電話した。ガーニ司令官は、ハマスに「イスラエルに対するユニークな返答だ。」と称賛したという。
十分、予想されていたことではあるが、イランが背後にいるということが公に明らかになったということである。
こうなると、イランの配下にあるヒズボラが、いつ北からイスラエルを攻撃してきても不思議はないということになる。ヒズボラはイスラエルに向けて15万発のミサイルをすでに準備している。
もしこれが使われたら、文字通りの双方にとっての大惨事、シリアやイランも巻き込む大戦争になるかもしれない。今のところ、レバノン政府がこれを受け入れないと思うが、この嵐は絶対に到来しないよう祈る。