シリア国営放送によると、29日午前、イスラエル軍が、ゴラン高原クネイトラのシリア側にいた車両を空爆。シリア軍関係者3人が死亡したもよう。
さらに午後には、イスラエル軍のドローンがシリア軍を支援するPFLP(パレスチナ解放人民戦線」の武器庫を破壊し、6人が負傷したとレバノン筋のメディアが伝えた。
イスラエル軍はいつものようにノーコメントである。イスラエルはこうした奇襲作戦をこれまでにも何度も行っているとみられている。
<ISIS攻撃にトルコも本格介入か>
シリアと国境を接するトルコは、これまでアメリカが主導のISIS攻撃には、協力しない立場をとってきた。ところが、先週、ISISの自爆テロによってトルコ市民32人が死亡した事を受けて、シリア領内への空爆を複数回実施した。
さらにトルコは、アメリカ軍に対し、国境付近の空港の使用を認めた。アメリカ軍のシリアへのアクセスが大きく改善する。両国は共にISISを攻撃するとみられる。
トルコとアメリカは、シリアとの国境に飛行禁止、緩衝地帯を設ける作戦をすすめているもようである。
しかし問題は、トルコが攻撃してるのが、ISISだけでなく、そのISISと戦っているクルド人勢力をも攻撃していることである。朝日新聞によると、イラク北部への空爆でPKK関係のクルド人190人が死亡している。
トルコは、国内のPKK(クルディスタン労働党)と歴史的に敵対しており、今回シリアへの介入の目的は、ISIS壊滅ではなく、PKKの壊滅ではないかと、クルド人たちは反発している。
www.asahi.com/articles/ASH702D00H70UHBI009.html
トルコと様々なクルド人勢力、ISISとの関係図説:BBC www.bbc.com/news/world-middle-east-33690060