イスラエル国内でコロナ感染拡大傾向:実効再生産数1超える 2022.3.21

A COVID ward in the Shaare Zedek Medical Center in Jerusalem in January (Photo: Yoav Davidovitch)

イスラエルでは、3月1日から、ワクチン未接種の人も含め、外国人の入国も始まり、旅行者の姿もみられるようになった。

それから約3週間。イスラエルでは、重症者は順調に減って、21日のデータで、327人。このうち、人工呼吸器をつけている人は146人となっている。

しかし、感染者数は、再度増え始めており、最終データでは、24時間中の新規感染者は1万2869人で陽性率は21.13%。実行再生産数(R値)は1.23とこちらも上がり続けている。R値が1を超えると、今後、感染は拡大に転じることになる。

この背景には、オミクロン株よりさらに感染しやすいBA.2の拡大が指摘されている。また、保健省は、さらに新しい別の株に感染している人も2人と発表している。

しかし、国内では、規制がかなり解除されており、人々はマスクをせずに歩いている人が多い。75万人が、ぎゅうぎゅう詰めに集まった、20日のラビ・カニエフスキーの葬儀でも、マスクをしている人はほとんどみられない。これは、密中の密であったといえる。

今の所、新しい規制は発表されていないが、ベネット首相は、室内でのマスク着用を続行するよう指示した。

www.jpost.com/breaking-news/article-701853

www.timesofisrael.com/transmission-rate-now-over-1-israel-may-be-following-uk-to-covid-resurgence/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。