イスラエルは、これまで、シリアでの自衛を認めてもらうため、ロシアに対して公には非難せず、経済制裁もしない方向をつらぬいていた。しかし、ラピード首相になってから、少しづつ、ロシアへの忖度はしなくなりつつあった。
しかし、それでもまだ迎撃ミサイルはじめとする武器をウクライナに提供することはしておらず、ウクライナからは、「イスラエルからの支援はまったくない。ゼロだ。」といった苦情が、ゼレンスキー大統領からも飛び出していた。
イスラエルは、人道支援はするとして、侵攻初期の頃、数ヶ月だけ野戦病院をウクライナ西部に立ち上げたが、あまり大きな成果はあげないまま撤退している。ウクライナの苦情を受け、重症の負傷兵20人をイスラエルに搬送して、治療することを決め、4日前にその最初の一人が搬送されていた。
www.timesofisrael.com/first-wounded-ukrainian-soldiers-arrive-in-israel-for-medical-treatment/
こうした中、イスラエルのラピード首相は、プーチン大統領の4州併合スピーチに先立つ先月27日、イスラエルは、ウクライナの主権を認めるとして、4州の住民投票を非難する声明を出した。領土の一方的な併合は、レッドラインを超えており、見過ごすわけにはいかないということである。
これは、イスラエルの大きな方向転換とも注目されている。
www.ynetnews.com/article/sygrfjxgi
www.timesofisrael.com/israel-rejects-annexation-as-us-sanctions-russia-threatens-any-who-back-land-grab/