9月5日、ジョンソン前首相に代わって首相となったリズ・トラス首相(47)。イギリスでは3人目の女性首相である。イスラエルのメディアはおおむね、トラス首相が、イスラエル指示にコミットするとの見通しを伝えている。
トラス首相は、ユダヤ人の友人が少なからずいるということや、先にエルサレムはイスラエルの首都であるとし、イギリス大使館をエルサレムに移すことにも言及していたという点が挙げられている。
また昨年11月には、外相として、ロンドンを訪問したラピード首相(当時外相)と長い会談の時をもち、その後、食事も共にした。ラピード首相との関係の土台はすでにあるということである。
トラス首相は、イランの核問題について、政府としては、核合意を成立させる方針ではあるが、イスラエルが直面する脅威についてもよく理解しているとみられている。ラピード首相は、トラス首相について、「イスラエルの真の友」という判断を語っている。
なお、対ロシア方針も、おおむねジョンソン前首相の方針を継続するとみられている。
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<秀才・エリート・大臣歴任>
トラス首相は、1975年スコットランド生まれ。オックスフォード大学卒業後、シェル石油で働く。1998年から政治入り。過去3人の首相の元で、環境相、法務相、女性平等相、通商、貿易相、外務相などを歴任した。
夫と2人の子供がいる。BBCによると、自己肯定感が強く、すぐれたリーダーシップを持っているとのことである。