危篤とのニュースがながれていたイスラエルの第11代アリエル・シャロン首相が昨日11日、療養中の病院で死亡した。享年85才。2006年に広範囲の脳出血で倒れ、意識不明のまま8年間の闘病生活だった。
12日は、市民が別れを告げることができるよう、シャロン首相の遺体の入った棺桶が、正午から午後6時まで国会前に安置される。その翌13日、国会で記念式典が行われ、午後、ネゲブの自宅近くにある妻の墓に共に葬られる予定。
シャロン首相は、1948年の建国から、1967年の六日戦争、1973年のヨム・キプール戦争でも司令官として活躍し、イスラエルの建国と基盤固めにおおいに貢献した軍人。45才で政治家となり、2001年から2006年までは、首相として国を導いた。
妻のリリーさんは2000年に死去している。遺族は息子二人。息子のギラッドさんは「父は自分で決めたときに逝った。」と語った。