コロナ禍の中、イスラエルへ移住するユダヤ人の数は、これまでになく増加している。こうした中、9日、ネフェシュベネフェシュの手配で、アメリカから到着した新移民51人の中の女性1人が陽性であったことがわかった。
女性とその娘はアメリカから出発する際に、抗体検査を受けて陽性であったことから、イスラエルに到着後、PCR検査を受けた。新居に落ち着いた翌日、女性の元に陽性との検査結果が届いたという。娘は陰性であった。
この女性とともに、アメリカからイスラエルまでの機内にいた移民者によると、機内では、マスクをしていない人も多く、ソーシャルディスタンスも守られていなかったという。49人は、全員濃厚接触者ということで、2週間の自宅隔離を指示された。
www.timesofisrael.com/new-immigrant-from-us-diagnosed-with-coronavirus-after-flight-to-israel/
<アメリカと世界の感染状況>
アメリカを含め、世界は、もはやロックダウンに経済が耐えられないことから、感染が終息していないにもかかわらず、経済活動の再開をはじめておえい、感染者は増加し続けている。
アメリカでは、10日のデータで、24時間にまだ2万人以上の感染者が出て、計206万6401人。死者は、1日で982人増えて、計11万5130人が死亡している。
<バースライトトリップはオンラインへ>
ユダヤ機関は、海外にいるユダヤ人のイスラエル移住を促進するため、ユース(18−32歳)を対象にしたバースライト(出生の権利)と呼ばれる無料の旅行を提供している。
このプログラムも、新型コロナの影響により、5月から7月までは、すべてキャンセルとなっていた。9月に、感染の少ない国々からの参加に限ってプログラムを遂行する可能性もあるとのことだが、当然ながら決定ではない。
現在、バースライトは、オンラインでのズームツアーを行っている。このほか、ズームによる10週間のビジネス・インターンプログラムも実施している。バースライトによると、イスラエルの会社28社で、アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリスの33大学から51人がこのプログラムに参加したとのこと。
www.timesofisrael.com/birthright-trips-to-israel-temporarily-halted-over-covid-19-crisis/
一方で、成人した若い独身者で、移住を決めたわけではないが、イスラエル軍でボランティアを希望する人が増加しているという。コロナ禍の4月5月の2ヶ月で、282人が申し込んだとのこと。昨年の同時期より30%増加していた。
*世界の感染状況
世界の感染者は、日々増えているが、11日、745万9848人(このうち回復者は377万8594人)。死者は、41万9048人と記録されている (Worldometer データ)
今、感染拡大が最も激しいのはブラジルで、上記アメリカのデータと同じ日の新規感染者は3万3100人で、計77万5184人。死者は、1日で1300人増えて計3万9797人。これに続いているのがロシア、イギリスとなっており、どちらも1日に200人以上の死者が出ている。
イランでも感染拡大は続いており、1日の感染者は2011人で、計17万7938人。死者は81人で、これまでに8506人が死亡している。