バーレーンが、18日、首都マナマに、アメリカとイスラエルの代表を招き、正式にイスラエルとの外交関係を樹立していくとの合意書に署名した。アブラハム合意国では2国目、イスラエルとの正式な国交を持つアラブ諸国としては4国目になる。(エジプト、ヨルダン、UAE,バーレーン)
バーレーンは、先月15日、UAEとイスラエルが、アメリカの仲介で、ホワイトハウスにおいて、国交正常化に向けた署名をする際に、滑り込みで参加していた。
しかし、UAEと違って、国民の多くが、イランと同じシーア派であることから、イスラエルとの国交には反対意見も多く、先行きは不透明との分析もあった。しかし、今回、イスラエルとの関係に一歩前進した形である。
<イスラエルからバーレーンへ初の直行便>
イスラエルの民間エルアル機973(バーレーン電話番号)は18日(日)、アメリカ政府代表のムニューチン財務長官ら代表団と、イスラエルからは、アブダビにおけるUAEとの署名に赴いた、国家治安顧問のメイール・ベン・シャバット氏、外務省で特にパレスチナ問題を担当するアロン・ウシュパズ氏らを乗せて、バーレーンの首都マナマへ向かった。
イスラエルからバーレーンへの直行便は、初。出発時のベングリオン空港での式典において、在イスラエル米フリードマン大使は、「アブラハムからユダヤの国と、アラブの国が生まれ出たが、互いにライバルであった。しかし、聖書の創世記によると、両者は3500年前に和解している。
その姿を今、我々は再現している。イサクの子孫と、イシュマエルの子孫が、再び和解する。この聖地で、バーレーンで、UAEで」と述べた。
<中東の平和は若者の将来のために:アル・ザヤニ外相>
一行がマナマに到着すると、バーレーンのアル・ザヤニ外相が迎えた。その場でのコメントで、「このような平和は、地域に平穏と繁栄をもたらすと期待する。これにより、中東の若者たちがあまりにも長く遮断されてきた希望や目標を達成できるようになるだろう。」と述べた。
<アラビア語で挨拶するベン・シャバット/イスラエル代表>
マナマ到着時の式典において、イスラエルのベン・シャバット代表は、流暢なアラビア語で、「互いの国の益になるよう、私たちが住む地域の現状を共に変えていきましょう。」と述べた。
ベン・シャバット氏は、聖書から、「光よあれ。すると光があった。神は光を見て、良しとされた。(創世記3−4」を引用し、光と良き事をもたらしましょうと述べた。
<イスラエルとバーレーンの共同声明>
イスラエルとバーレーンは、18日夜、アメリカの仲介で正式に国交樹立にむけた合意書に署名した。
今回の署名は、条約とまではいかない共同声明、いいかえれば合意の大枠に署名したという形である。イスラエル側の署名は、ネタニヤフ首相の治安顧問、メイール・ベン・シャバット氏、バーレーンからは、アブララティフ・アル・ザヤニ外相。
合意内容についてはまだ全文は報道されていないが、両国は今後正式に外交を樹立すると共に友好国として、互いを攻撃しないkとと、また第三国からの脅威に際して、助け合うということが含まれる。
この他、覚書として、民間レベルでの、コミュニケーション、農業、テクノロジーなどで、協力していくといった8項目が記されている。
また、両国は、公正で包括的、持続可能な、パレスチナ問題の解決に向けて努力するという一文も盛り込まれているとのこと。アル・ザヤニ外相は、イスラエルとパレスチナの問題は、二国家で話し合われ、2国家が立ち上がる形にならなければならないと、アラブ・イニシエチブによる解決を協調している。
www.timesofisrael.com/israel-bahrain-sign-historic-agreement-formally-establishing-diplomatic-ties/