17日、エルサレム旧市街でまた悲しすぎるテロ事件が発生した。映像からすると、夕刻である。16歳のパレスチナ人アムール・アブ・アサブが、巡回しているイスラエル人国境警備隊2人(男女)とすれ違ったあと、いきなり振り返って、男性警備隊員(20)の頭にナイフで斬りかかった。
女性警備隊員(19)が、アサブを突き放そうとして何度か刺されている中で、通行人がアサブを銃撃し、アサブはその場で死亡が確認された。襲われた国境警備員は、男性が軽症、女性が中等度の負傷と伝えられている。ハマスがこの攻撃を賞賛する声明を出した。
www.timesofisrael.com/2-border-cops-wounded-in-suspected-stabbing-attack-in-jerusalems-old-city/
その後、警察はアサブの出身地である東エルサレムのイサウィアで、一斉捜査を行い、関係者数人を逮捕した。
こうした事件はもはや珍しくないというのが現状である。まだまだ未来があったはずの16歳の少年の命がまたなくなったことに、なんともやりきれない思いだ。こんなことはいつ終わるのだろうか。
負傷した警備隊員の回復とともに、もし今、同じことを考えている少年がどこかにいるならば、なんとか希望を持てるように、主に出会ってくれるように祈った。
写真:16歳のアサブ少年