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個人参加でのイスラエルの主張
世界各国、また国連では、ガザ地区で民間人死者数や人道支援危機が高まるにつれて、イスラエルに停戦を求める声が高まっている。国際刑事裁判所は、ハマスを重大な犯罪者として調査するとともに、イスラエルも戦犯にあたるかどうか調査すると発表した。
しかし、ここで停戦して、人道支援物資の搬入をしてガザを回復させることや、ハマスとまともに交渉して捕虜を交換するということは、ハマスの勝利に他ならない。ネタニヤフ首相は、明確に停戦はないと世界にむけて明らかにした。
イスラエルのエルダン国連代表は、ホロコーストの時代にユダヤ人を識別する目的で徴用を強制したダビデの星のバッジをつけて、30日の国連安保理に出席。
エルダン氏は、自らの祖父一家が住んでいたルーマニアの村にナチスが来て、叔父一家はじめ全ての人を虐殺し、村を絶滅させたことを証した。あの「2度と起こらない」はずのことが、今起こったのだと訴えた。
ハマスがナチスと共有している点はその残虐性だけでなく、イスラエルを消し去ることにコミットしている点である。しかし、ハマスの指導者ハニエは、ヒトラー総督でない。総督はイランのアヤトラ政権だ。イランは、ハマス、ヒズボラ、イスラム聖戦、フーシ派などを従え、「イスラエルに死を」と叫んでいる。
エルダン氏は、「なぜガザの人道問題にそこまで集中するのか。ハマスこそが、ガザの人々を虐待してきた根源でもあるのだ。停戦は、イスラエルの手を縛ることであり、ノルマンディ作戦(ナチス撃退への突破口になった連合軍の作戦)を差し止めるものだ。」と訴えた。
エルダン氏は、イスラエルは、もはや、イスラム国でありナチスと共存するつもりはまったくない。イスラエルは今行っている作戦は、イスラム国であり、ナチスとの戦いであり、たんに10月7日への怒りの反撃ではなく、未来を守るための自衛作戦だと訴えた。
最後に、この黄色のバッジは、皆さんが今のこの時に、沈黙を守ることが何を意味するのかを思い出させるだろうと語った。
・・・・この直後、なんと、ヤド・ヴァシェム(イスラエル国立ホロコースト記念館)の館長、ダニ・ダヤン氏が、エルダン氏に対して、それは、ホロコースト犠牲者とイスラエルに対する冒涜だと厳しい批判の声をあげたとのニュースが入ってきている。なかなか難しいところである。
石のひとりごと:なぜ国連はハマスに圧力をかけないのか?
ただ、イスラエルが言っているように、ガザの民間人は確かに、地獄状態にあるのだが、ではハマスはといえば、食糧も、燃料もなにもかもを蓄積しているわけである。だからなかなか白旗をあげないのである。
国連はまず、それを民間人に放出するよう、ハマスに圧力をかけるべきではないか。ところが、国連は、イスラエルにばかり圧力をかけるのである。
なぜ国際社会は、ガザの民間人の人道危機にばかり集中するのか。イスラエルとともに、ハマスと戦う道を選ばないのか。イスラエルのの捕虜を思って、ハマスに圧力をかけないのか。この点が、ホロコーストと同じパターンなのである。
世界は、ナチスに虐殺されていたユダヤ人を救出することは後回しにした。いわば、世界に見捨てられたということである。
そのおかしな流れは、今や全世界に広がって、反ユダヤ主義が拡大している。正論では片付かない、霊的な背景があることを思わされる。
主が正しい裁きをしてくださるように。主の名がつけられているイスラエルを引き上げ、イスラエルが証する主ご自身が世界に明らかになる日が早く来るように。