イスラルでは、厳しい外出制限が出されているが、これに従わないのが、ユダヤ教超正統派地域である。イスラエルのチーフラビは、今週末、シナゴーグの閉鎖を支持し、10人で祈る男性たちは屋外で、互いの距離を開けてと指示を出している。
しかし、超正統派たちは、政府ではなくトーラーに従うとのことで、外出規制があまり守られていない。外出規制を監視する治安部隊と、一部イスラエル軍兵士に向かって投石する者もいるほどである。
こうした中、29日、テルアビブの南、超正統派居住区ブネイ・ブラックで、著名なラビ・シェンカーの葬儀があった。イスラエルでは、葬儀でも20人以上の集まりは禁じられている。警察はこれをとりしまることで、紛争になると予測し、大規模な取り締まりは行わなかった。
しかし、この地域では、400人の大群となって葬儀が行われた。警察は「400人という小ささ」で済んだと述べているとのこと。
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<イスラエル国内感染者の約半数は超正統派という事実>
チャンネル12と13が報じたところによると、新型コロナで、病院に入院している患者の60%は、ICUにいる患者の50%が、超正統派ユダヤ教徒とのこと。この傾向は、全国の病院で明らかだという。
www.timesofisrael.com/around-half-of-israelis-hospitalized-with-coronavirus-are-ultra-orthodox-tv/
特にブネイ・ブラックでは、住民の半数近くが、
このため、政府は、ブネイ・ブラックや、ユダヤ教超正統派の居住区を、封鎖することを検討している。
なお、今交渉中の新政府において、保健相は今のまま超正統派のリッツマン氏になるとみられているが、専門家からは、医師に交代させるよう要請が出されたとのこと。
超正統派の間で、感染者が多いという傾向は、イスラエル以外の、特にニューヨークでも確認されている。このため、ニューヨークでは、これから反ユダヤ主義が悪化すると懸念されている。