西岸地区ヘブロンの感染深刻 2020.7.20

パレスチナ自治政府によると、1日の感染者が581人とこれまでの最多を記録した。パレスチナ自治区では、この3週間で感染者が急増しており、感染者の類型は、4647人となった。このほとんどにあたる3400人以上はヘブロンの在住者である。

死者も増加しており、この2週間の間に17人が死亡したが、そのほとんどがヘブロンであったとのこと。ヘブロンには、人工呼吸器が35台しかないとのことで、重症者の一部は、ベツレヘムに搬送されているとのこと。

不思議なことに、ベツレヘムとナブルスも大きな町だが、感染者は数百人にとどまっているという。しかし、自治政府は、感染拡大を防ぐためとして、全地域に5日間のロックダウンを指示した。しかし、感染者の増加は、おさまる様子はない。

ヘブロンだけで、ここまで感染が拡大する一因として、ヘブロンには、族長制度が維持されており、大家族で生活していることが挙げられている。ヘブロンでは、結婚式一つでも1500人から2000人集まるという。

法律よりも族長たちの話し合い、のがれの町の村の存在といった文化生活体型が、考えられている。月曜、自治政府のシャタイヤ首相は、ヘブロンの族長たちに、結婚式のみなおしなどを訴えている。

パレスチナ自治政府は、またパレスチナ人がイスラエルに出入りして感染を持ち帰ってくると訴えている。

イスラエルで働くパレスチナ人は10万人と推測されるが、その多くはヘブロン出身者である。イスラエルは国境お閉じてはいるが、いろいろな方法で、5万人が未だに出入りしているとシャタイア首相。また、ネゲブにいるベドウインや、東エルサレムのアラブ人が、西岸地区を往復しているとのこと。

また、ヘブロンは80%がパレスチナ人地域で、20%がイスラエルのユダヤ人地域と分けられた町である。両者の行き来はないようで、あると自治政府は訴えている。

www.timesofisrael.com/how-hebron-became-the-epicenter-of-the-west-banks-coronavirus-outbreak/

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイド、イスラエル政府公認ガイドとして活動しています。 イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて18年。学校・企業・教会などで講演して15年になります。