13日(火曜)午後、西岸地区ジェニン近郊を走っていたイスラエル人、メナヘム・オードマンさん(33)の車両が、走り去る車からのライフルによる銃撃を受けた。
オードマンさんは中等度の負傷を負ったが、反撃しようと銃を取り出したところ、車は走り去っていったという。この時、オードマンさんが、犯人らの会話を聞いており、単独犯でなかったことがわかっている。
その後同じ車は、通報を受けて捜査を開始していたイスラエル軍軍用車に発砲。乗っていたイスラエル兵4人が負傷した。1人は中等度だが、3人は軽症であった。
この事件後、イスラエル軍は、付近の町を封鎖し、犯人の捜査に行っていた。その後、白い車が炎上しているのが目撃されており、この事件に関係した者たちが、乗っていた車ではないかとみられている。
💥 #متابعات : مجهولون يحرقون سيارة في يعبد يبدو انها تعود لمنفذي العملية . pic.twitter.com/9abiBxZdgQ
— الاعلامي خالد السلطان (@khaledfsultan) June 13, 2023
西岸地区での緊張は高まっているが、イスラエル政府は、近く、西岸地区にユダヤ人入植者4000棟の建設を許可する方針を発表している。
右派政権なので、強気といえるが、火に油をそそぐようなことにもなりかねない。アメリカはこれに強力に反対を表明している。
www.timesofisrael.com/4-israelis-including-3-soldiers-moderately-hurt-in-west-bank-shooting-attack/
石のひとりごと
強硬右派政権ということもあいまって、イスラエルとパレスチナ人との関係の悪化はエスカレートしている。
とはいえ、左派政権でパレスチナ人たちに寛容な姿勢を示した方がよいのかといえば、そうとも言い切れない。今のエスカレートの原因は、先の左派政権の時の西岸地区への監視が弱かった時期に、西岸地区へ大量の武器が密輸されたことにあるとも言われているのである。
ある程度脅しをかけないと、甘く見られるという厳しい掟が中東に存在している。残念ながら、紳士的な民主主義だけでは生き延びることができないのである。
思えば、そういう地域で生活する人々に対して、キリストは「悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」と教えた。しかし、当時も今も、中東にいる人々には非現実的としか聞こえないのではないかと思う。
実際のところ、右の頬をなぐった後、左の頬まで出されたら、あまりに突飛なので、打たれない可能性もゼロではないが、中東の流れから考えると、そうでない場合の方が普通である。つまり、左もまた重傷を負わされるほどに殴られて、倒れたところ、全てを奪われる。
そういう世界で生き延びてきたイスラエルは、国としては、「やられたらやりかえす。倍返しだ。」が基本方針である。もっというなら、「やられる前にやる」である。
しかし、それが、常に良い結果を産んでいるかどうかといえばそうでもない。国際社会から非難をあび、国内での議論も続いている。
イエスは、この厳しい中東にあって、その価値観とはまったくの正反対。自分は無実であるにもかかわらず、いや自分こそ、この全世界の創造主でありすべての管理者であるにもかかわらず、全人類の罪を背負って、国家犯罪者として十字架型に処せられた。この世の価値観でいえば、大負け、大損である。
しかし、その後、イエスは、実質的によみがえった。結果、救い主(罪を贖ってくれた)として、時代を超え、地域を超えて、全世界で多くの人々に敬愛賛美される存在となった。大負けに見えたが、それが大勝利になった形である。
要は、この世の勝ち負け、損得の上を行くこと、価値観を神の視点に置くことを教えているということなのだが、これに従うことはやはり、普通の人間には、非現実的ほどに難しい。
特に、イスラエルが、政府レベルでこれを実行するのは不可能だし、そうすべきではないとも思わされる。永遠の葛藤が、イスラエルには常にとりまいているということである。