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第25代国会就任式
政権はまだ立ち上がっていないが、1日の総選挙の結果に基づき、第25代目の国会が、15日、その就任式を迎えた。
新入りは23人で、このうち7人はリクード、7人は宗教シオニスト党。与党は、明らかに右派による安定過半数である。
予想されていた通り、女性議員は、前国会の36人から29人に減少。その大半の20人は左派中道政党からで、9人はリクードから。当然ながら、ユダヤ教政党からの女性議員は0である。アラブ政党も分裂と投票率減少により10人に減少している。
1) 与党
リクード:ネタニヤフ氏を筆頭に32人、宗教シオニスト党:スモルトリッチ氏、ベン・グビール氏を筆頭に14人。シャス(ユダヤ教)政党:アリエ・デリ氏を筆頭に11人。統一トーラー党:ゴールのドブ氏を筆頭に7人。計64人
2) 野党
未来がある党:ラピード現首相を筆頭に24人。国家統一党:ガンツ現防衛相を筆頭に12人。イスラエル我が家党:リーバーマン氏を筆頭に6人。労働党:ミカエリ氏を筆頭に4人。アラブ政党からラアム党:アッバス氏を筆頭に5人、ハダシュ・タル党:オデー氏を中心に5人。計56人。
就任式は、西岸地区アリエルでのパレスチナ人によるテロで、イスラエル人3人が死亡する中での就任式であった。祝いの席ではあったが、ヘルツォグ大統領は、アリエルでの事件に遺憾を表明するところから、スピーチをはじめた。
また、イスラエルの歴史を振り返り、内部での争いが国を破滅へと追いやってきたことを語った。国会の皆さんは、ユダヤ人、アラブ人、ドルーズ、クリスチャン、チェルケス人、超正統派、世俗派、その間の人々、与党、野党。様々な人々のパートナーシップを維持し、また彼ら全てを見守る責任があると語った。
式典では、14年前にインドのムンバイで発生したテロで、2歳の時に両親を失い、今や16歳になったモシェ・ホルツバーグさんが詩篇を朗読。ベングリオンの独立宣言のビデオが国会の壁に映し出されて、終わりとなった。
www.jpost.com/israel-news/politics-and-diplomacy/article-722437
石のひとりごと
ユダヤ人とはいえ、本当に多様で、世界が一同に介したような状態にあるのがイスラエルである。そこにアラブ人や様々な人々もいる。国会は立ち上がったが、政府はまだどんな政府になるのかはまだわからない。この国をみれば、世界がみえるのであり、人間の力だけでは、どうにも一致できないということも見えてくる。
国会に会する120人とその関係者たちを見ながら、その上におられて、全てを支配しておられる主の大きさ、かしこさをあらためて思わされた。