東南アジア海上の難民7000人まだ救出されず 2015.5.20

www.bbc.com/news/world-asia-32771867

先週、東南アジア会場で発見された難民船の難民だが、こうした船は他にも多数あり、計7000人がまだ海上をさまよっていることがわかった。

タイ、マレーシア、インドネシアの海軍は、それぞれ人道支援はするのだが、その後、エンジンの止まっている船をそれぞれの領海の外へ曳航し、そこで、見捨てるという行為を繰り返していたのである。

船内を取材したBBCによると、船の中は、相当な悪臭とごみで、虫がはいまわる状態。救出された人々によると、船内は、3週間、食料なし。争いで殺される人もあり、遺体は海へ投げ入れられるなど、地獄の沙汰だったという。

国際的な非難を受けて、本日、マレーシアとインドネシアは、難民船を領海外へ曳航する行為をやめ、難民をとりあえず救出すると発表した。その上で、地域諸国に対し、難民救援への支援を要請した。

この後、難民400人が救出され、続いて2000人が救出される予定となっているというが、それでもまだ5000人近くは海上に残されたままである。

なお、タイは、難民の人道支援は行うが、領内には受け入れないと言っている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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